ゴッドスター/古川日出男 一文レビュー
日本語を教えようってあたしは決める
| “読む本“ではなく”感じる本“を書く古川日出男のスピード感あふれる1冊。 | ![]() |
「飛ぶ鳥を落とす」勢いの古川日出男の最新刊。
疾走感、スピード感、リズム感。これまで発表した小説を読んだ人々が口にする印象のうち、最も挙げられることが多いと思う言葉。本作では最もそれが追求されているかも知れない。
主人公の思考、行動が、途切れなく、間断なく、書かれている文章は、“ザ・古川日出男“。
古川日出男が”ばばばっと“執筆している光景が目に浮かぶようだ。
本書は喪失感を持つヒロインと、無垢な子供の物語。
子供は、体は多少成長した姿だが、頭脳からはその成長過程で得られたものが全て抜け落ちている。
言わば初期化したばかりのハードディスク状態。ヒロインは子供に”教えること“を決意する。
ノリノリで書かれているだろうこの小説が、つまらないはずはなく、勢いページをめくる手は止まらなくなってくる。現世界からわずかにずれたような世界の中で、スピンし、上昇し、加速する二人の生活。デフォルト状態から少しずつヒロインの教えと、世界の仕組みを学ぶ子供の行動。読み進むごとに、改めて現世界の成り立ちを突きつけられる。
夜更かしして、一気に読了した後に、続きを読みたいと切に願ってしまう1冊。
タグ |
| 現代小説 | 古川日出男 |
関連記事 |
:ひとがた流し/北村薫 ミニレビュー :夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦 ミニレビュー :あるキング/伊坂幸太郎 ミニレビュー :夜のピクニック/恩田陸 ミニレビュー :手紙/東野圭吾 ミニレビュー |

























![首都高速道路 Metropolitan Expressway [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51A4sVZwbzL._SL160_.jpg)
![首都高Night-View(ナイトビュー) [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/513qpMF3CEL._SL160_.jpg)
