噂/荻原 浩 レビュー
「きもさぶ。気持ち悪くて、しかも寒い」
| 2005年に「明日の記憶」で山本周五郎賞を受賞した萩原浩の会心のミステリー。 | ![]() |
萩原浩の作品は「ハードボイルド・エッグ」「神様からひと言」を読んだことがあったのですが、あんまり記憶に残っていません。
それぐらいの評価だったのですが、この「噂」は最後に思わずうなりました。
女子高生連続殺人事件の犯人を追う二人の刑事を中心に展開される物語には、たくみに伏線が潜まされ、ミステリーとして素晴らしい作品になっています。
被害者と同年代の娘をもつ男やもめの小暮と、夫を病気でなくしつつも5歳の一人息子を育てる女刑事、名島が犯人に迫る地道な捜査の様子も、彼らの“私生活”を織り交ぜながらつぶさに書かれ、心をゆさぶられます。
「きもさぶ。気持ち悪くて、しかも寒い」という言葉を使う女子高生の口コミネットワークを中心に書かれたこの作品の仕掛けには、きっと誰もが驚くでしょう。
絶対当たり、会心の一冊です。
評価<★★★★☆>
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| ミステリー | 萩原浩 |
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