下から上にビルを解体する工法
日進月歩の世の中ですが、あまり華やかでない地味な発明が好きだったりします。
鹿島建設が赤坂の旧本社を解体するときに採用した工法が、非常に面白いですよ。

驚くべきことにビルを解体するのに、通常とは逆に下の階から壊していきます。
これによって解体作業は常に地上に近いところでできるようになり、危険性が減ることはよく分かります。
他にも粉じんや騒音が周囲に及ぼす影響も、従来の方法より少なくなります。
またこの工法では、下層階で解体のための作業エリアを確保しながら進めるために、従来リサイクル率の低かった内装建材のリサイクル率を高めることが可能になるそうです。
で、そんな社会貢献的側面よりも気になるのは、どうやったらこんなことが可能なのか?ということですよね。
鹿島のサイトを見てみると、垂直荷重はジャッキで負担し、地震などの水平応力には、解体するビルの内部に新しく耐震コアを設置して負担させているようです。結局新しい技術を発明したというよりも、今まで持っていた技術を組み合わせてということですね。
こういう発想の転換というか、発明と言うより“工夫“と呼んだ方が良いような新しい技術を開発することは、何となく日本人が得意な気がします。
ある程度の規模以上のビルでないとこの工法は使えないと思いますが、高層ビルの解体のときなどには威力を発揮しそうな工法です。
2008年9月まで赤坂の現場で工事をしているそうなので、近くに行ったら見てみたいですね。
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