原子炉搭載のボーリングマシン

この巨大なカプセルみたいなもの、何だと思います?
場所はアメリカ ネバダ州、時は1958年。これはアメリカ空軍が開発していたボーリングマシン。日本ではボーリングしながらシールドと呼ばれる壁を構築していくシールドマシンの方が一般的ですが、岩盤を破砕する技術が日本のそれとはかなり違います。海外では総称してTunnel Boring Machine = TBM と呼ぶようです。
こちらは先頃公開された首都高中央環状新宿線のシールドマシン。

この写真のように日本のシールドマシンや他の海外のTBMは、固い岩盤に穴をあけるために先端にカッターや爪が付いていて、全体が回転しながらその爪で、文字通り岩盤を破壊しながら進んでいきます。しかしこれだと破砕された岩などが出てくるので、それを処分しなければなりません。
そのデメリットを解消しようとして、考え出されたのが冒頭写真のTBMで、その先端には爪らしきものはありません。代わりに黒っぽいカプセル状のものが並んでいるように見えます。
詳細記事がまだ見つからないので確実ではないですが、このTBMはアメリカ空軍が開発した小型の原子炉を搭載した岩盤を溶かして進むTBMのようです。溶融された溶岩は周囲に押しのけられ、破砕された岩などが出ない、ということだったそうです。なぜ空軍がTBMを開発しているのか?という疑問がありますが、地下核シェルターや地下軍事基地など、アメリカには多くの軍事地下施設があるようですから、空軍が膨大な費用を削減するためにこのような技術を開発してもおかしくはないですよね。核の国だし。
核について厳しい日本では開発できそうもない代物ですが、ちゃんと制御さえ出来ればシールマシン大国の日本でも非常に有用なのではないでしょうか。
爪のあるTBMしか知らなかった私にとっては、感動ものでした。
>>Nevada Nuclear Test Site Tunneling Machine @oobject
>>Steve Quayle News Alerts
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