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煙か土か食い物/舞城王太郎 ミニレビュー

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その世界では評価の分かれる舞城王太郎のデビュー作。2003年に「阿修羅ガール」で第16回三島由紀夫賞を受賞してますが、「好き好き大好き超愛してる」では石原慎太郎が「タイトルを見ただけでうんざりした」と批判したそうです。

自分と同じで、読まず嫌いの人も多いんじゃないかと思いますが、このエンターテイメントを読まないのはちょっと損してると思いますよ。

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なんと言っても特徴はその文体。句読点や改行が少なくひたすら文字で埋め尽くされているページは最初に見ると絶句しますが、読んでみるとリズム・テンポの良さに一気に引きずり込まれて、翻弄されて、もう大変。ページを繰る手を止めるのになかなか苦労します。

今回は再読でしたが、この文章から漲るパワーに改めて驚きます。かなりぶっ飛んだ主人公の<強力な意志>とシンクロしていて、テキストというメディアでここまで<力>というものを感じさせるということに感動。

語られる内容も単純なミステリーでは決してなく、どちらかというと"このテーマを語るためにミステリーとしての体裁になっている"もの。以降の作品と比べても、ストレートな内容なので、他の作品で舞城王太郎を敬遠している人にもお薦めです。

純文学とミステリーの融合とか何とか言われたりもしているようですが、この作品に関して云えば難しいことなんか考えずに読んで飛んで、読んで跳ねて、読んで踊る、というのが正しい読み方なんじゃないかと思います。で、その後にじわじわとテーマのことを噛みしめればそれでOK。
文章で書かれていないこととか、そんな難しいことは考えず、テキストをあるがままに読む。

個人的には古川日出男と並んで、新しい感覚を呼び起こしてくれる作品としてお薦めします。

評価<spacerspacerspacerspacerspacer

>>舞城王太郎@Wikipedia
>>舞城王太郎@Amazon

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