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でも僕までここで一緒に泣いてたら、誰が明るい明日を運んでくるんだ?
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舞城王太郎のトレードマーク"改行なし"文章ですが、語り手となる主人公が穏やかな性格なので、「煙か土か食い物」に比べると読みやすくなっていると思います。
そしてここでも舞城らしい、愛情溢れる残酷物語が展開されています。
物語は「煙か土か食い物」でサブキャラとして登場した名探偵ルンババの子ども時代のお話。主人公はその親友ユキオ。
ダイイング・メッセージやスプラッタ、そしてもちろん密室も登場するんですが、こうした道具立てより、何よりも
様々な場面で彼らが見せてくれる親愛さが羨ましくなるくらいあたたかい。
登場人物たちが何の疑問もなく持っている、家族や友人に向けられる優しい眼差しと、彼らを守ろうとする真っ直ぐな姿勢が魅力的です。ラストの意外な展開と結末は、感動的な名シーンです。
あとは不思議な魅力のある舞城王太郎のイラストが見られるのがポイントですかね。
評価<    >
>>舞城王太郎@Wikipedia
>>舞城王太郎@Amazon
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その世界では評価の分かれる舞城王太郎のデビュー作。2003年に「阿修羅ガール」で第16回三島由紀夫賞を受賞してますが、「好き好き大好き超愛してる」では石原慎太郎が「タイトルを見ただけでうんざりした」と批判したそうです。
自分と同じで、読まず嫌いの人も多いんじゃないかと思いますが、このエンターテイメントを読まないのはちょっと損してると思いますよ。
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なんと言っても特徴はその文体。句読点や改行が少なくひたすら文字で埋め尽くされているページは最初に見ると絶句しますが、読んでみるとリズム・テンポの良さに一気に引きずり込まれて、翻弄されて、もう大変。ページを繰る手を止めるのになかなか苦労します。
今回は再読でしたが、この文章から漲るパワーに改めて驚きます。かなりぶっ飛んだ主人公の<強力な意志>とシンクロしていて、テキストというメディアでここまで<力>というものを感じさせるということに感動。
語られる内容も単純なミステリーでは決してなく、どちらかというと"このテーマを語るためにミステリーとしての体裁になっている"もの。以降の作品と比べても、ストレートな内容なので、他の作品で舞城王太郎を敬遠している人にもお薦めです。
純文学とミステリーの融合とか何とか言われたりもしているようですが、この作品に関して云えば難しいことなんか考えずに読んで飛んで、読んで跳ねて、読んで踊る、というのが正しい読み方なんじゃないかと思います。で、その後にじわじわとテーマのことを噛みしめればそれでOK。
文章で書かれていないこととか、そんな難しいことは考えず、テキストをあるがままに読む。
個人的には古川日出男と並んで、新しい感覚を呼び起こしてくれる作品としてお薦めします。
評価<    >
>>舞城王太郎@Wikipedia
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