Sizenoteでタグ 現代小説が指定されているエントリー:31

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世界は密室でできている/舞城王太郎 ミニレビュー

でも僕までここで一緒に泣いてたら、誰が明るい明日を運んでくるんだ?

舞城王太郎のトレードマーク"改行なし"文章ですが、語り手となる主人公が穏やかな性格なので、「煙か土か食い物」に比べると読みやすくなっていると思います。

そしてここでも舞城らしい、愛情溢れる残酷物語が展開されています。

物語は「煙か土か食い物」でサブキャラとして登場した名探偵ルンババの子ども時代のお話。主人公はその親友ユキオ。
ダイイング・メッセージやスプラッタ、そしてもちろん密室も登場するんですが、こうした道具立てより、何よりも
様々な場面で彼らが見せてくれる親愛さが羨ましくなるくらいあたたかい。

登場人物たちが何の疑問もなく持っている、家族や友人に向けられる優しい眼差しと、彼らを守ろうとする真っ直ぐな姿勢が魅力的です。ラストの意外な展開と結末は、感動的な名シーンです。

あとは不思議な魅力のある舞城王太郎のイラストが見られるのがポイントですかね。

評価<spacerspacerspacerspacerspacer

>>舞城王太郎@Wikipedia
>>舞城王太郎@Amazon


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: 煙か土か食い物/舞城王太郎 ミニレビュー
: 熊の場所/舞城王太郎 ミニレビュー
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きつねのはなし/森見登美彦 ミニレビュー


その長い塀の上を、狐のようなケモノの影がするすると駆けた。


「太陽の塔」「夜は短し歩けよ乙女」の作品たちが陽とするなら、こちらは陰の京都を描いた怪奇短編集。<世にも奇妙な物語>のような怖さを味わえる作品ですが、他の森見作品を知ってる人にとっては真っ当な文体で書かれていることの方が驚きかも知れません。

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こうして京都を舞台にした怪奇譚を読んでみると、後付的な感想のような気もしますが、現代日本で不可思議な怪奇譚がはまるのは確かに京都をおいて他にはないのかも知れない、と思います。他の森見作品も京都を舞台にしてはいますが、地霊的な結びつきという意味ではこの作品の方が遙かに結びつきが強固です。

と考えていると、著者の森見氏が京都で生活していたからこその作品群なのだなぁと改めて思います。
村上春樹の「東京奇譚集」
が結局のところ、<東京>という名前を付けながら東京の<どこでもない場所>という世界しか描いてないことに対して、「きつねのはなし」では細い路地や古屋敷が舞台となり、そこに潜む気配が濃密に描かれます。

森見氏が見て、歩き、感じ取った京都の一端がそこには描かれているのでしょう。
京都×森見登美彦がこれらの作品を生んだのだと思うと、例えば東京×森見などはどんな著作になるのかなどと埒もなく想像してしまいます。

1作ぐらい別都市舞台の作品を書いてくれないものでしょうか。

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>>森見登美彦@Amazon

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: 四畳半神話体系/森見登美彦 ミニレビュー
: 太陽の塔/森見登美彦
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ひとがた流し/北村薫 ミニレビュー


闇の中に浮かんでいた、華やかな電気の城は、ただ、あの時だけ存在した、幻のようでもある。

電車の中で読むべきではなかったですね。「しくしくと痛む」と云う表現がありますが、読み進むにつれてそれに近い苦しさがどうしようもなく胸に渦巻きました。思い返しても息が詰まります。

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女性三人の友情を描いた短編集。と書いてしまえば簡単ですが、章ごとに違う登場人物の視点から描かれ、色んな読み方もできると思います。

個人的には、「複数の視点から描かれる」ことによる著者の意図としては、感情移入させないというものじゃないかと思います。もちろん様々な意図があるのでしょうが、一人ないしは二人だけの視点ではなく、複数の視点が提供されることにより、物語はいくつものふくらみを持ち、より俯瞰的なものになっていきます。

俯瞰的な視座から見えてくるのは、川に例えて言うならば、物語の本流だけでなく、様々な支流も含めた河川全体の流域のような広がりのようなものでしょうか。川が川だけでなく川と一体になっている河川敷や周辺から流れ込む支流などから成り立っているように、物語には描かれていない登場人物たちの過去や生活もあります。

直接の主人公たち以外の人たちから見た話が織り込まれることによって、この物語の外に広がっている景色までもが見えるような、不思議な効果があるような気がします。

そうして語られる女性たちの友情は、地に足がついたというか生活に根差したものというか、目に見えなくも非常に緊密なものであるように感じます。

他にも言いたいことは山ほどあるような気がする特別な一冊ですが、声に出そうとすると言葉にできません。

女性だけでなく全ての人に読んで欲しい、この1年で最も心にきた本です。

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>>北村薫@Amazon

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: 世界は密室でできている/舞城王太郎 ミニレビュー
: 語り女たち/北村薫 ミニレビュー
: きつねのはなし/森見登美彦 ミニレビュー

夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦 ミニレビュー

私のロマンチック・エンジンはもはや誰にも止めることができない。

「太陽の塔」「四畳半神話大系」に続いて、妄想ファンタジー小説です。

前2作と違って、今度は女のコの妄想も取り込んでいます。男男男男男男よりは男女男女男女の方が、やっぱ読んでても楽しいですね。そして伊坂幸太郎ばりに交錯する先輩と彼女の物語がやけにいじましい。

先輩は兎も角、かわいい天然系キャラの黒髪の乙女のことはついつい応援してしまう。
毒気が抜けて心持ち爽やかになった森見ワールド、女性がよく読んでいるのもうなずけます。

"韋駄天コタツ"に"パンツ総番長"、"プリンセス・ダルマ"に"ロマンチック・エンジン"!!
微笑ましくも奇天烈な森見ワールド全開の一冊。元気を出したいときにはお薦めの一冊です。

個人的には小さい頃に読んでいた絵本の「ラ・タ・タ・タム」
が出てきてうれしいことしきり。

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>>森見登美彦@Amazon

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: きつねのはなし/森見登美彦 ミニレビュー
: 四畳半神話体系/森見登美彦 ミニレビュー
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あるキング/伊坂幸太郎 ミニレビュー

「ひまわりの種に、ひまわりを目指しているんですか、って質問する?」

非常に評価が難しい作品だけど、伊坂作品の中では最もその特徴が骨太に描かれている作品かも知れない。

著者の一貫して描いているのはアウトサイダーたちの物語だが、<王>でありながら周囲から疎まれてしまう王求の存在には、<死神>や<カカシ>に感じたファンタジーはかけらもなく、異物感以外のものは感じられない。

他の作品では色んな彩りがあるために見えにくくなっているそうしたアウトサイダーのコアとなる異物感が丸裸にして描かれている。
その異物感が伊坂作品の特徴だと考えれば、「あるキング」こそそれを浮き彫りにした作品ではないだろうか。

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: 死神の精度/伊坂幸太郎 ミニレビュー
: モダンタイムス/伊坂幸太郎 一文レビュー
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夜のピクニック/恩田陸 ミニレビュー

本当に辿り着けるんだろうか。

本屋大賞、納得です。

夜のピクニックと云う行事自体が物凄く魅力的ですよね。「六番目の小夜子」といい、この「夜のピクニック」といい、恩田陸は学校行事コンサルタントでも開業したら良いんじゃないでしょうか。

大盛り上がりのクライマックスがあるわけではないですが、長いピクニックという淡々延々とした歩みに合わせた大小の起伏があり、飽きさせない。

僅か1日の物語ですが、プロセスこそが面白いということを再認識させられます。

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>>恩田陸@Amazon

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: きつねのはなし/森見登美彦 ミニレビュー
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手紙/東野圭吾 ミニレビュー

君を中心とした蜘蛛の巣のような繋がりが出来れば、誰も君を無視できなくなる

重たいテーマを東野圭吾らしい主人公の切り口で描いたメッセージ性の強い作品。
個人的に、東野圭吾には「さまよう刃」やこの作品のような社会性ばかりが強い作品は求めていない。

望むのは読み応えのあるミステリー作品なんだけれども、逆に東野圭吾じゃなければ読まない、かも知れず、認知を広めるという意味ではやはり良い作品とも思う。

いずれにしても東野作品に共通してある"背景の深さ"は優れたバランス感覚だ。

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>>東野圭吾@Amazon

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: サウスバウンド/奥田英朗 ミニレビュー
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四畳半神話体系/森見登美彦 ミニレビュー

我々という存在を規定するのは、我々がもつ可能性ではなく、我々がもつ不可能性である。

「太陽の塔」に続いて森見登美彦2冊目なんですが、やはりひたすら妄想なのですね。
途中やや呆れながらもパラレル妄想ワールドを堪能。

絶望が新しい世界への扉を開くことになるのは、よく分かる(気がする)。

それにしても全体のプロットもさることながら「八十日間四畳半一週」の四畳半の異空間という設定が素晴らしい。

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>>森見登美彦@Amazon

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: きつねのはなし/森見登美彦 ミニレビュー
: 太陽の塔/森見登美彦
: 夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦 ミニレビュー

クローズド・ノート/雫井脩介 レビュー

私は目を閉じ、ノートをぎゅっと抱きしめた。

周りの評判がそれほど高くなかったので、期待せずに読んだのが良かったかも。予想外の面白さに思わず一気読みをしてしまいました。

これまでの雫井作品とは違うテリトリーの作品ですが、ロマンや情熱といった人間の意志・思いの強さはどの作品にも通底する一貫したテーマであり、この「クローズド・ノート」でもその思いの強さが読後に至るまで心に残り続けます。

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: きつねのはなし/森見登美彦 ミニレビュー
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太陽の塔/森見登美彦

世界平和のためには我々一人一人が責任を持って荒ぶる魂を鎮めねばならぬ。

友人に勧められて初森見登美彦。

ネジレまくった男子学生の妄想がところどころ心にサさったのは私だけじゃないはず。
いや、確かに男なんて、たとえ"漢"って書いたってこんなもの。
シニカルに徹しきれない主人公に妙な親近感を覚えてしまってちょっと(自分が)危ない。

町田康の2番煎じ的な感じはあるけど、こっちの方が現実寄りなのでより入り込める。それにしても妄想も1つのファンタジーであるってのは発見だった。

因みに最初の一文は、禁欲生活を送るために主人公がつぶやく一節。う〜む、確かにそうだ。

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>>森見登美彦@Amazon

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: きつねのはなし/森見登美彦 ミニレビュー
: 四畳半神話体系/森見登美彦 ミニレビュー
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理由/宮部みゆき ミニレビュー

一冊の小説としては膨大な数の人間の生活、背景、性格が密度濃く描かれているなぁと感じるが、それほど重厚長大な本を読んだという読後感を感じさせない不思議な一冊。

軽やかというほどではないが、寧ろ文章そのものはあっさりしている。宮部みゆきの文章の凄さは、このギャップにあるような気がする。

文章から想像される人間像が自分の脳内に立ち上がり、そこから文章以上の情報が自分の頭に入ってきている。

この想像力を呼び起こす丁寧な人物描写に注がれた、宮部みゆきの執着心、パワーが少し恐ろしい

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>>宮部みゆき@Amazon

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: 世界は密室でできている/舞城王太郎 ミニレビュー
: 熊の場所/舞城王太郎 ミニレビュー
: ぼんくら/宮部みゆき ミニレビュー

ゆりかごで眠れ[上]/垣根涼介 ミニレビュー

人を、恨んじゃいけない。自分の心を澱に入れちゃいけない。憎しみは、澱だよ。

冷たく、熱い、紛れもない垣根涼介の独特な世界。

登場人物のプロフィールとなるエピソードが抜群にうまいです。
その人物の気性、性格、底に抱えている魂の温度のようなものが手に取るように分かります。
私にとっては読む度に感心する数少ない作家の一人。

今作では特にリキとカーサの出会いから一緒に生活するようになるまでのストーリーが心に刻まれます。
何年経ってもその切なさを思い出せるような、印象的な情景。

最近読んだ本の中では、No.1のシーンかも。

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>>垣根涼介@Amazon

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: 君たちに明日はない/垣根涼介 ミニレビュー
: ワイルド・ソウル/垣根涼介レビュー
: 世界は密室でできている/舞城王太郎 ミニレビュー

Story Seller/アンソロジー レビュー

伊坂狙いでしたが、伊坂・本多以外は初体験で、気になっていた作家もチェックできたので、満足。

本全体としては、同時に収録されることのなさそうな執筆陣を集めたハイレベルな短編集として、希少価値が高い。

初体験作家を中心に簡単にレビューしておきます。

収録作家
・伊坂幸太郎
・近藤史恵
・有川浩
・米澤穂信
・佐藤友哉
・道尾秀介
・本多孝好

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Story Seller (新潮文庫)

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: きつねのはなし/森見登美彦 ミニレビュー
: 燻り/黒川博行 ミニレビュー
: 町長選挙/奥田英朗 ミニレビュー

町長選挙/奥田英朗 ミニレビュー

面白かったので、あっという間に読了した後、伊良部シリーズにちょっと飽きてきたかなと感じる。ただ"永遠の肥満幼児、伊良部"で保たなくなってきたせいか、これまでの作品とは少しずつ違う展開が出てくるので、多少の新鮮味はある。

特に看護婦マユミちゃんがかなりクローズアップされていて、これはこれでアリ。マユミちゃんスピンオフの短編も面白いかも知れない。

それと、思わずナベマンに肩入れしそうになるナベマンの人物造詣は見事な創作。

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町長選挙 (文春文庫)

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: きつねのはなし/森見登美彦 ミニレビュー
: Story Seller/アンソロジー レビュー
: つめたいよるに/江國香織 ミニレビュー

つめたいよるに/江國香織 ミニレビュー

初恋、恋愛、別れなどを織り込んだ幻想的な連作「つめたいよるに」と、料理やお菓子、食事や給食などの場面が登場する食べものの連作「温かなお皿」という2つの連作からなる短編集。

「温かなお皿」の方は正直なところ、何が面白いのかさっぱりわかりません。

「つめたいよるに」に収録されている、女性から蛇に、そして次々と別の動物へと変化する「いつか、ずっと昔」は好きかな。

貝になって夫の貝に殻をかちゃかちゃぶつけて甘えるなんて、かわいらしすぎる。

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>>江國香織@Amazon

つめたいよるに (新潮文庫)

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: きつねのはなし/森見登美彦 ミニレビュー
: 四畳半神話体系/森見登美彦 ミニレビュー
: 太陽の塔/森見登美彦

死神の精度/伊坂幸太郎 ミニレビュー

再読。伊坂作品の中では、主人公の設定以外は最も忠実に人間の世界を描いている。そういう意味で、人間の世界を最も遠くから観ている作品だと思う。

人の滑稽さや欲望が次々に浮き彫りにされ、ひたすら苦笑いさせられるけど、最後の調査対象のおばあさんに救われる。

角砂糖をひとつだけ入れたエスプレッソみたいな後味。

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死神の精度 (文春文庫)

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: きつねのはなし/森見登美彦 ミニレビュー
: あるキング/伊坂幸太郎 ミニレビュー
: Story Seller/アンソロジー レビュー

バスジャック/三崎亜記 ミニレビュー

となり町戦争に続いて三崎亜記2作品目。

読んでいて思い出したのが、安部公房の不条理ワールド
但し決定的に違うのが主人公の体感温度で、安部公房作品では主人公が足掻きもがき続けるのに対し、三崎亜記作品ではその不条理さをあるがままに受け止めている主人公がいる。その温度差はそのまま過去と現在の、日本人の社会観を表しているように思う。

個人的趣味としてはトマソンに無理矢理意味を持たせた「二階扉をつけてください」がツボ。「送りの夏」で提示されている故人との別れの形式は考えさせられるものもあって、最も心に残る。

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バスジャック (集英社文庫)

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: Story Seller/アンソロジー レビュー
: 町長選挙/奥田英朗 ミニレビュー

the TEAM/井上夢人 ミニレビュー

単なるエンターテイメントでは終わっていないけど、踏み込んでもいない。

どちらかというと"ほっと息抜き"系。「風が吹いたら桶屋がもうかる」の方が脱力しきっていて息抜き系としては好き。

にしても、賢一君の調査能力がドラマ"24"なみに高い。彼をメインに据えて一本描いても面白そう。

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the TEAM(ザ・チーム) (集英社文庫)

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: きつねのはなし/森見登美彦 ミニレビュー
: Story Seller/アンソロジー レビュー
: 町長選挙/奥田英朗 ミニレビュー

サウスバウンド/奥田英朗 ミニレビュー

奥田作品の中で最も好き。

なぜ面白いのか、ポイントを指摘するのは難しいのに、とにかく面白い。
穏和な母、生意気な妹、ぼく、壮絶な父親。

「どうにかなるさ」というゆるーい前向き感が心を和ませてくれる。読後、西表島に行きたくなるのは必至。

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サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)
サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)

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: 手紙/東野圭吾 ミニレビュー
: 町長選挙/奥田英朗 ミニレビュー
: 廃用身/久坂部羊 ミニレビュー

廃用身/久坂部羊 ミニレビュー

ノンフィクションを装ったフィクションとして、リアリティは抜群。

衝撃的な内容だけど、現実に則して周辺問題が考え尽くされていて、思わず納得してしまう。提起された問題が問題だけに、簡単に読み過ごせない考えさせられる一冊。

読む人を選ぶ本なので、背表紙のあらすじを先に読むことをお薦めします

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廃用身 (幻冬舎文庫)

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