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9月に読んだ本のまとめ

読書メーター

自分の読書記録を公開できるWEBサービス<読書メーター>で作った2009年9月に読んだ本のまとめです。このブログ内のコメントよりも短めのコメントでまとめられているので、気になった本は是非このブログ内のレビューも読んでみてください。

先月読んだ本は10冊でした。評価を甘くしているつもりはありませんが、面白い!という作品が本が多かったですね。これまで知らなかった都筑道夫さんと矢口敦子さんの2人の作家さんを発見したのも収穫でした。でも万人にお薦めなのは「夜は短し歩けよ乙女」「夜のピクニック」ですね。どちらも元気が出ると思います。「ひとがた流し」は切ない物語ですが、読後に大切な友人のことを考えてしまう暖かい作品でもあるので、機会があったら手にとってみてください。

9月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3527ページ

誘拐作戦 (創元推理文庫)誘拐作戦 (創元推理文庫)
[★★★★☆]昭和37年発行で、この大胆さ!語りのスタイルから最後の註まで遊び心があって楽しめました。比較的「誘拐もの」というのは傑作が多いと思うのですが、この作品はその全ての始祖ではないかと思うほど、面白いですね。あまり深く掘り下げない人間の描き方などからすると、新本格ブームで出てきた作家たちはここに連なる気がします。ミステリー好きな人は読んでおいて損はない一冊。
読了日:09月30日 著者:都筑 道夫

探偵伯爵と僕―His name is Earl (講談社文庫 も 28-38)探偵伯爵と僕―His name is Earl (講談社文庫 も 28-38)
[★★★☆☆]子ども目線の意見が鋭いですね。これまでの作品にも色んな問題提起やハッとするセリフがありましたが、犀川先生や真賀田博士が発するものと比べて現実的な感じ。伯爵の言葉にも通じるものを感じますが、こういう書き分けが森博嗣のうまさだなと思います。最後の最後で煙に巻いてしまうのも森博嗣流ですよね。意見が別れそうな作品だと思いますが、個人的には好きな作品です。
読了日:09月29日 著者:森 博嗣

月夜の晩に火事がいて (創元推理文庫)月夜の晩に火事がいて (創元推理文庫)
[★☆☆☆☆]初芦原すなお。遅々として進まない展開にいらいらしてしまった。特にイミコさんには主人公以上に焦れた。主人公のココロの問題も含めて、ミステリーとして読むにはちょっと辛い。食べ物の描写なんかは楽しめるので、他のジャンルでなら読めるかも。
読了日:09月28日 著者:芦原 すなお

ひとがた流し (新潮文庫)ひとがた流し (新潮文庫)
[★★★★☆]電車の中で読むべきではなかった。「しくしくと痛む」と云う表現があるが、読み進むにつれて、それに近い苦しさがどうしようもなく胸に渦巻く。読み終えて数時間経った今でも息が詰まるようだ。言いたいことは山ほどあるような気がするが、声に出そうとすると言葉にならない。この1年で最も心にきた本。これからまた噛みしめます。
読了日:09月23日 著者:北村 薫

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
[★★★☆☆]今度は女のコの妄想も取り込んだのですね。男男男男男男よりは男女男女男女の方が、やっぱ読んでても楽しい。伊坂幸太郎ばりに交錯する先輩と彼女の物語がやけにいじましい。先輩は兎も角、彼女のことはついつい応援してしまう。毒気が抜けて心持ち爽やかになった森見ワールド、女性がよく読んでいるのもうなずけます。個人的には小さい頃に読んでいた「ラ・タ・タ・タム」が出てきてうれしいことしきり。
読了日:09月20日 著者:森見 登美彦

あるキングあるキング
[★★★☆☆]非常に評価が難しい作品だけど、伊坂作品の中では最もその特徴が骨太に描かれている作品かも知れない。著者の一貫して描いているのはアウトサイダーたちの物語だが、<王>でありながら周囲から疎まれてしまう王求の存在には、<死神>や<カカシ>に感じたファンタジーはかけらもなく、異物感以外のものは感じられない。他の作品では色んな彩りがあるために見えにくくなっているそうしたアウトサイダーのコアとなる異物感が丸裸にして描かれている。その異物感が伊坂作品の特徴だと考えれば、「あるキング」こそそれを浮き彫りにした作品 ではないだろうか。
読了日:09月14日 著者:伊坂 幸太郎

夜のピクニック (新潮文庫)夜のピクニック (新潮文庫)
[★★★★☆]本屋大賞、納得です。夜のピクニックと云う行事自体が物凄く魅力的ですよね。「六番目の小夜子」といい、この「夜のピクニック」といい、恩田陸は学校行事コンサルタントでも開業したら良いんじゃないでしょうか。大盛り上がりのクライマックスがあるわけではないですが、長いピクニックという淡々延々とした歩みに合わせた大小の起伏があり、飽きさせない。僅か1日の物語ですが、プロセスこそが面白いということを再認識させられます。
読了日:09月10日 著者:恩田 陸

鬼流殺生祭 (講談社文庫)鬼流殺生祭 (講談社文庫)
[★☆☆☆☆]舞台は明治のごく初期だが、恐らくこの辺りの時代の物語を描くのは相当に難しい。やはり時代の雰囲気や空気というものが読み手側でイメージしづらいからだと思うが、そこを補ってさらにイメージを飛翔させてくれるのが北村薫などの名手と呼ばれる人たちだろう。舞台や小道具を変えるだけでなく、その時代の世界を描いて生きる作品だったと思うので、そうした世界観が感じられないのが残念。
読了日:09月07日 著者:貫井 徳郎

28年目のハーフタイム (文春文庫)28年目のハーフタイム (文春文庫)
[★★★★☆]マイアミの奇跡の裏で起きていたチームの崩壊を今更ながらに読む。今では当たり前になっているオリンピック出場も彼ら或いは当時の時代にとってはメキシコ五輪以来の舞台だったのだ。マスコミを含め冷静ではなかったのだと改めて知る。だがサッカー協会はその後の成長が見られるが、マスコミを含む社会全体の姿勢は未だに大した変化が見られず、文化が根付くまでの時間の重みを再認識。
読了日:09月05日 著者:金子 達仁

家族の行方 (創元推理文庫)家族の行方 (創元推理文庫)
[★★★☆☆]まるで期待せずに読んだのですが、意外にも面白かったですね。丁寧な人物描写も好感が持てるし、伏線の張り方もなかなかのもの。話しの展開には強引さがあるけど、それさえ目をつぶれば、次第に見えてくるストーリーに引きこまれる。探し求める人物が遠ざかったり近づいたりしながら、次第に陽炎の向こうに行ってしまうような感覚が気に入りました。他の作品も読みたいがまずは何から読もうか。
読了日:09月01日 著者:矢口 敦子

読書メーター

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: 6月に読んだ本のまとめ
: 5月に読んだ本のまとめ
: おすすめミステリー/絶対お薦めの13冊

6月に読んだ本のまとめ

読書メーター

自分の読書記録を公開できるWEBサービス<読書メーター>で作った2009年6月に読んだ本のまとめです。

先月読んだ本は27冊でした。

6月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:12306ページ

沈黙の艦隊 6 (モーニングデラックス 1432)沈黙の艦隊 6 (モーニングデラックス 1432)
[★★★☆☆]いくらなんでもアメリカ北西艦隊弱すぎでしょ。何で潜水艦も配備してないんだ?それはそれとしても、各国の対応やら何やら緻密な取材が伺えますね。頭が下がります。
読了日:06月30日 著者:かわぐち かいじ

沈黙の艦隊 5 (5) (モーニングデラックス 1431)沈黙の艦隊 5 (5) (モーニングデラックス 1431)
[★★★☆☆]う〜ん、強いなぁ、やまと。それにしてもソナーってのはこんなに正確に確認できるんだろうか。水測長が見ている世界をビジュアルで見てみたいな。
読了日:06月30日 著者:かわぐち かいじ

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
[★★★☆☆]今回は小佐内さんを応援しました(喜)。小鳩君は人間失格だけどおあいこだったし、結果的にはみんなのためになることをしているので、性格さえ直れば...。それにしてもこのスカッとしない気分は何でしょう?好感の抱ける登場人物が殆ど出てこないし。このシリーズ最大の謎はやっぱり主役二人のキャラクターですよね。期待の冬期は残り短い高校生活を考えても、"二人の出会いと卒業"になるんじゃないかと思いますけどどうでしょう。
読了日:06月28日 著者:米澤 穂信

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
[★★☆☆☆]登場人物が増えたけど、その登場人物全員がやっぱり裏に何かを隠してるっぽい(笑)。さらりとした日々の文章の裏ではかなりどろどろしたパワーゲームが行われているような気がしてなりません。下巻はカタルシスの予感がします。それにしても小鳩ちゃん、乗降客推理するのに14ページも使うなんて、ちょっと回転が鈍くなったんじゃないかい。
読了日:06月27日 著者:米澤 穂信

月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)
[★★★★☆]「十角館の殺人」に続き、こちらも15年ぶりの再読。デビュー作とは言え何度も改稿を重ねているためか、本筋以外の文章も楽しめる。まだ多少のロジックに弱いところがあるけど、本格の本流とも言える作者だけに緻密な推理が展開される様は、もやもやが晴れていく爽快感がある。殺人事件が社会的にどう処理されたのか曖昧にしているラストも、後味を良くする巧みな割愛。"淡くて切ない夏の思い出"的な読後感が心地良い。
読了日:06月26日 著者:有栖川 有栖

失踪症候群 (双葉文庫)失踪症候群 (双葉文庫)
[★☆☆☆☆]何がメインなのか分かりません。失踪についてはカラクリの着眼点が面白いかも知れない程度でその理由は別段普通だし、悪意については描写が足りない。親子愛もステレオタイプの話しに終始していて、結局テーマが見えてこない。環チームも托鉢僧以外はありきたりなキャラ。う〜ん、貫井さんしばらく読めないかも。
読了日:06月24日 著者:貫井 徳郎

あやし (角川文庫)あやし (角川文庫)
[★★★☆☆]実際お話としてはかなり怖い内容だけれども、さらっと描かれていてジメジメした感じはなく、翁の語る昔日譚のよう。これは宮部みゆき自身が江戸という世界に向ける視線が、そうした憧憬、郷愁を持っているからなのだろうと思う。個人的には「布団部屋」と「女の首」の2つの作品が好きですね。かぼちゃの見立てはちょっと想像の上をいく。
読了日:06月21日 著者:宮部 みゆき
沈黙の艦隊 4 (4) (モーニングデラックス 1421)沈黙の艦隊 4 (4) (モーニングデラックス 1421)
[★★★☆☆]政治家や船乗り、サブマリナー...ここまで骨のある男たちは自分も含めて今、日本にはいないよね。アメリカを敵に回すことのシミュレートとしては、良い線なんじゃないかな。
読了日:06月20日 著者:かわぐち かいじ

盤上の敵 (講談社文庫)盤上の敵 (講談社文庫)
[★★★★★]再読。北村薫らしからぬ峻烈な内容ですが、間違いなく傑作。目を背けたくなるような悪意と生命への優しい視線、そして人物の背景を描く日常のエピソードは、男性・北村薫しか描けないもの。著者自身が前書きで書いているように、確かにこの物語は必然だと思う。この物語を描ききった北村薫の強さと、心のこもった前書きに見られる優しさに感動します。
読了日:06月19日 著者:北村 薫

真説ルパン対ホームズ―名探偵博覧会〈1〉 (創元推理文庫)真説ルパン対ホームズ―名探偵博覧会〈1〉 (創元推理文庫)
[★★☆☆☆]初芦辺拓作品ですが、この作品ではどんな人なのかちょっと分かりませんね。ただWikipediaで「行き過ぎた技巧派」を形容されているのは頷けるかも。考えてみたら海外の名作や日本の名作はまだまだ未踏の部分があるので、ちょっと古いものを読んでみようかなという気になりました。収録作品の中では「新モルグ街の殺人」が良いですね。こちらの謎解きの方が島田荘司的で好きです。
読了日:06月19日 著者:芦辺 拓

沈黙の艦隊 3 (3) (モーニングデラックス 1420)沈黙の艦隊 3 (3) (モーニングデラックス 1420)
[★★★☆☆]政治場面が大幅増量で、ちょっと疲れる。サザンクロスのアイディアは良いけど、実際問題需要が少なすぎないか?これならメガフロートの方が現実味があったな。
読了日:06月18日 著者:かわぐち かいじ

沈黙の艦隊 2 (2) (モーニングデラックス 1412)沈黙の艦隊 2 (2) (モーニングデラックス 1412)
[★★★☆☆]むう。実際にはこんな戦いは出来ないだろうが、海中という世界が空中とまるで違う尺度でもって見なければならない世界だということはよく分かる。
読了日:06月17日 著者:かわぐち かいじ

アニーの冷たい朝 (創元推理文庫)アニーの冷たい朝 (創元推理文庫)
[★★★★☆]狂気が行間から立ち上るような、ぞくぞくする逸品。著者らしい無駄のない訥々とした筆致で犯人の行動が淡々と描写されていて、逆に描写されていない犯人の心理のおぞましさが際立っている。全体的なテンポの良さは相変わらずで、警察・被害者・犯人の各視点から描かれた章からなる構成もそのまま映画やドラマに使えるぐらい巧みさです。黒・豆コンビに比べると影の薄い主人公コンビですが、クライマックスでは"太陽に吠えろ"ばりに渋い活躍を見せているのもいいですね。
読了日:06月17日 著者:黒川 博行

沈黙の艦隊 1 (1) (モーニングデラックス 1411)沈黙の艦隊 1 (1) (モーニングデラックス 1411)
[★★★★☆]初かわぐちかいじ。マンガとは思えない重厚さ。1日1冊か2冊が限度かな。
読了日:06月16日 著者:かわぐち かいじ

三重殺 (講談社文庫)三重殺 (講談社文庫)
[★★★☆☆]初奥田哲也。あまりのだらけっぷりに思わず吹き出しそうになる主人公ながら、最期には見事な推理で事件を解決。冗談みたいな事件の連鎖の上に、自堕落で助平な主人公だけど、内容自体は立派な推理ものになっているので、不真面目本格ミステリとでも名付けたい。ものすごくあっさりとした終わり方なので、もう少しだらけた余韻があっても良かったかなと思います。
読了日:06月16日 著者:奥田 哲也

天使の歌声 (創元推理文庫 M き 4-2)天使の歌声 (創元推理文庫 M き 4-2)
[★☆☆☆☆]初めての北川歩実なんですが、いまいち訴えかけるところのない短編集。どの作品も人の"入れ替わり"がキーになっているんだけど、何だかややこしいばっかりで解決したあともすっきりしない。それとこれは個人的な問題かも知れないけれど、読んでいて推理の方向性が分からなくなってしまう。小説中で疑わしきは誰なのか、ディレクションがよく分からないのは、ミステリーとして致命的。世界観や文体、キャラクターまで特筆することも特になし。
読了日:06月16日 著者:北川 歩実

十角館の殺人 新装改訂版 (講談社文庫 あ 52-14)十角館の殺人 新装改訂版 (講談社文庫 あ 52-14)
[★★★★☆]17年ぶりの再読。新本格にはまるきっかけとなった1冊でした。読み進むうちに犯人とストーリーを思い出しましたが、「衝撃の1行」を読んだときの驚愕も併せて思い出せて満足。あれから相当数のミステリーを読みましたが、この作品ほどの驚愕を味わわせてくれた作品はごくわずか。厚みがある作品ではないけれど、ミステリー好きには最高のエンターテイメント作品ではないかな。
読了日:06月14日 著者:綾辻 行人

栄光なき凱旋 上栄光なき凱旋 上
[★★★☆☆]いつにも増して重厚な真保裕一作品。様々な戦時体験や戦争の悲惨さを聞いてきたけれど、寡聞にして在米日系人に関しての話は聞いたことがなかった。日本からもアメリカからも敵視されるという四面楚歌的状況を思うに、様々な思いが浮かぶが、強く思うのは祖国から飛び出していった人たちの苦しさと強さだ。日本人に限らず、世界中の祖国を飛び出した先人たちの気持ちはどのようなものなのだろうか。
読了日:06月13日 著者:真保 裕一

栄光なき凱旋〈上〉 (文春文庫)栄光なき凱旋〈上〉 (文春文庫)
[★★★☆☆]いつにも増して重厚な真保裕一作品。様々な戦時体験や戦争の悲惨さを聞いてきたけれど、寡聞にして在米日系人に関しての話は聞いたことがなかった。日本からもアメリカからも敵視されるという四面楚歌的状況を思うに、様々な思いが浮かぶが、強く思うのは祖国から飛び出していった人たちの苦しさと強さだ。日本人に限らず、世界中の祖国を飛び出した先人たちの気持ちはどのようなものなのだろうか。
読了日:06月13日 著者:真保 裕一

モノレールねこ (文春文庫)モノレールねこ (文春文庫)
[★★★★☆]バ、バルタン〜!(>_<)。完全に「バルタン最期の日」にもっていかれました。加納朋子さん得意の日常の謎の風味は薄いですが、「てるてるあした」でもそうだったように、"謎"から離れて"不思議"の方へシフトした方が持ち味が出てると思います。それにしてもあのマッチ棒のような眼をしたザリガニが語るとは...、カカシが喋るよりもインパクト大きいかも。昔バケツで飼ってたザリガニを思い出しました。この作品を読んだ後に飼ったら絶対、飼い方が変わる!その他では「モノレールねこ」と「シンデレラのお城」が好きですね
読了日:06月12日 著者:加納 朋子
ルパンの消息 (光文社文庫 よ 14-2)ルパンの消息 (光文社文庫 よ 14-2)
[★★★★☆]絶妙なバランスですね。3人の悪友、舞子、鮎美、溝呂木、署長、寺尾...と多彩な登場人物たちへの踏み込み方が、深すぎず浅すぎない抜群のバランス感覚で描かれていると思います。24時間という時間制限の不自然さも、逆に緊張感を盛り上げる演出として効果を上げています。事件やその背景のやるせなさにも関わらず読後には爽快感があり、改稿しているとはいえ処女作としてはかなりの出来映え。横山秀夫は3冊目ですが、カチカチのお堅い作品ばかりじゃなかったんですね。俄然読む気が湧いてきました。
読了日:06月12日 著者:横山 秀夫

幻想運河 (講談社文庫)幻想運河 (講談社文庫)
[★★★☆☆]作者本人が言っている通り、旅の詩情と孤独が溢れているミステリですね。火村シリーズで作中人物の有栖川が時折見せる、夢想やロマンへの憧憬が全面に出てきている感じでしょうか。ロジカルな部分を中途で放っているけど、その半端な感じが、ラストの狂気をうまく煽っているのでこれはこれでありだと思います。ミステリではなく、読み物として○。
読了日:06月11日 著者:有栖川 有栖

木乃伊男 (講談社文庫)木乃伊男 (講談社文庫)
[★☆☆☆☆]う〜ん、何か微妙なシリアス路線ですね。史上初のイラストで犯人が分かるという仕掛けも単に顔が見えただけだし。もっとイラストをトリックに使ったネタなのかと思ってた。里中氏がどんな人か知らないけど、単なる挿絵以上のものにはなっていない。結局、・・・が木乃伊男だったという構成はちょっとドリフっぽくて笑えるので、ギャグ路線に持っていっても良かったんじゃないかな。それと解説で最後の1ページで云々て書いてあるけど、意味が分かりません。最後のイラストのことを言ってるんだと思うけど、描かれている人物が何をして
読了日:06月08日 著者:蘇部 健一

亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)
[★★★☆☆]初亜愛一郎。とぼけてますねぇ。ゆるキャラならぬ"ゆる探偵"と言ったところでしょうか。女性にとっては萌え要素の強い探偵なのではないかと思います。毎回違う脇役たちもかなり特殊な人たちばかりで、不思議な性格の事件と相俟って、パラレルワールドのようなおかしみのある世界観。続編も読んでみます。
読了日:06月06日 著者:泡坂 妻夫

摩天楼の怪人 (創元推理文庫)摩天楼の怪人 (創元推理文庫)
[★★★★☆]建築、化学、医学、歴史...、島田荘司の全方向的な知識欲には圧倒されるばかりだけど、それらを覆い尽くす怪奇なる幻想と詩情豊かなストーリーテリングこそが、島田荘司たる所以。壮大なトリックはあるけれど、ミステリーとしての枠組みを超えて1冊の読み物として評価したい。摩天楼年表も個人的には非常に有用な資料。それにしてもあの安藤忠雄のプロジェクトからこんなストーリーが生まれるとは思ってもいなかった。
読了日:06月04日 著者:島田 荘司

読書メーター

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: 9月に読んだ本のまとめ
: 5月に読んだ本のまとめ
: おすすめミステリー/絶対お薦めの13冊

おすすめミステリー/絶対お薦めの13冊

おすすめミステリーの中から、さらに選りすぐったSizenote的には絶対外せないミステリーの傑作を選んでみました。
個人的な嗜好ももちろん入っていますが、誰が読んでも名作と呼ばれるものになっていると思います。
もちろん評価としては<spacerspacerspacerspacerspacer>ばかりです。

どの1冊から読んでも間違いないですよ(きっと)。
>>続きを読む "おすすめミステリー/絶対お薦めの13冊"
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: 昨年の面白かった本 Top10
: 9月に読んだ本のまとめ
: 6月に読んだ本のまとめ

5月に読んだ本のまとめ

読書メーター

自分の読書記録を公開できるWEBサービス<読書メーター>で作った2009年5月に読んだ本のまとめです。

先月読んだ本は23冊でした。

5月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:7244ページ

六枚のとんかつ (講談社文庫)六枚のとんかつ (講談社文庫)
[★★☆☆☆]再読したっておバカはおバカ。でも古藤の一見真っ当な推理とか結構好きだし、「丸ノ内線七十秒の壁」も立派な秀作ミステリ。それ以外は・・・おいておこう。まあ確かにこの作品がメフィスト賞に選ばれたことで、最も株を上げたのは「メフィスト賞」自体だろうね。他の蘇部作品も読んでみよ。
読了日:05月30日 著者:蘇部 健一

紙魚家崩壊 九つの謎 (講談社ノベルス キH- 2)紙魚家崩壊 九つの謎 (講談社ノベルス キH- 2)
[★★☆☆☆]北村さんだったので期待しすぎてしまった。けれど作者も楽しみながら書いたであろう「新釈おとぎばなし」は<カチカチ山>をミステリーにするという他では読めない異色作なので、それだけでも私には読む価値があった。他の作品では「白い朝」がいいですね。キュートです。
読了日:05月29日 著者:北村 薫

犬はどこだ (創元推理文庫)犬はどこだ (創元推理文庫)
[★★★☆☆]青春な[小市民][古典部]よりも、こちらの米澤穂信の方が好みです。ローテンポ・地味・内省的な長一郎と、ハイテンション・アクティブ・開放的なハンペーと対称的な二人なのに、両方とも調査は地道に進めていくところに、これまでの作風にない力強さを感じます。事件の結末の見届け方は相変わらずで、それが米澤作品の特徴かな。次回作で気になるのは番犬が登場するかどうか、ですね。
読了日:05月28日 著者:米澤 穂信

そして二人だけになった―Until Death Do Us Part (新潮文庫)そして二人だけになった―Until Death Do Us Part (新潮文庫)
[★★★☆☆]再読。というか多分3回目。結末からミステリ作品としての否定意見が出るのは当然だけど、恐らくそのカタストロフがこの作品の全て。勅使河原流に言えば「この本がミステリーであるかどうかは誰にも決められません」。引用が相対性理論だしね。これは森作品に通底する哲学というか、世界観の主軸のひとつだと思う。そう思いつつ読み返してみると、幕間に挿入されるインタビューの方がメインコンテンツか、とも考えられる。兎に角、森博嗣を語る上では外せない一冊。
読了日:05月27日 著者:森 博嗣

乱れからくり (角川文庫)乱れからくり (角川文庫)
[★★★★★]名作再読。泡坂作品では最も好きですね。トリックも犯人に至る道筋も、そして犯人もすごく自然で違和感がないながらも、見事などんでん返し。しかも"館もの"なので、ミステリーの王道と言えるでしょう。過去に読んだ推理小説でもTOP5に入ります。
読了日:05月25日 著者:泡坂 妻夫

安達ヶ原の鬼密室 (講談社文庫)安達ヶ原の鬼密室 (講談社文庫)
[★★☆☆☆]建物の専門家からすると、トリックの実現性が問題。だけど大仰なトリック、昔ながらの伝説的要素とそれに対する解釈は、島田荘司的で好き。サンドイッチしている2作は確かに不要。試みとして面白くはあるけど、逆にメイン作品の価値を押し下げていて、勿体ない。
読了日:05月24日 著者:歌野 晶午

スペース (創元推理文庫)スペース (創元推理文庫)
[★★★☆☆]じんわりといいですね。駒子とは別の人の物語を書きながらも、駒子と瀬尾さんのストーリーが透けて見えてくるような。「ささらさや」と「てるてるあした」でもそうでたが、ある人物を中心とした物語に、別の人の物語を絡ませることで、世界の広がり・繋がりを感じられることがとても気持ちいい。もはやミステリーの要素は殆どなくなっていますが、それも気になりません。とはいえミステリー好きの人間としては、次回作で再び謎解きを楽しみつつ、駒子/瀬尾さんの物語を読みたいと思ってしまいます。
読了日:05月22日 著者:加納 朋子

エデンの命題 The Proposition of Eden (カッパノベルス)エデンの命題 The Proposition of Eden (カッパノベルス)
[★★★★☆]さすが島田荘司というストーリーテリング。ネタの見せ方が非常に巧い。フィクションと分かっていても引き込まれるリアリティは、裏付けとなる情報量の賜か。時代の先端科学を扱ったミステリーは、消化しきれていない感じや無理矢理感を感じたり、そのネタに負けているなと感じることも多いが、そういう違和感も感じさせない。ほんとこの人の旺盛な知識欲と表現力は底知れない。
読了日:05月20日 著者:島田 荘司

てとろどときしん―大阪府警・捜査一課事件報告書 (講談社文庫)てとろどときしん―大阪府警・捜査一課事件報告書 (講談社文庫)
[★★★☆☆]「燻り」では黒川さんのスタイルは短編集に向いてない、と言いましたが、撤回します。「燻り」とは違って事件やトリックがきっちり練られているので、名物黒マメコンビのボケ-ツッコミと相俟って、格段に面白い作品でした。著者が後書きでも書いていますが、これ以降からあまりトリックにはこだわらなくなっていったようですね。
読了日:05月19日 著者:黒川 博行

インディゴの夜 (創元推理文庫)インディゴの夜 (創元推理文庫)
[★★☆☆☆]初加藤実秋。IWGPと比べられてしまうのは仕方のないところだけど、IWGPと比べたら圧倒的にIWGP。文体、社会性、キャラの厚みなどどこを比べても負けてしまう。作者がこれからどうやって独自性を出していくのか、これからに期待。
読了日:05月18日 著者:

燻り (講談社文庫)燻り (講談社文庫)
[★☆☆☆☆]う〜ん、黒川さんの事実だけを淡々と描写していくスタイルは短編には向かないですね。短編だと単なる事件レポに近い。事件自体が面白い「迷い骨」は面白かったですけど。
読了日:05月17日 著者:黒川 博行

ブレイブ・ストーリー (中) (角川文庫)ブレイブ・ストーリー (中) (角川文庫)
[★★★☆☆]仲間が増える。ダンジョンに潜る。宝を集める。まさしくファンタジーの王道ですが、父親殺しにはちょっとびっくり。ところどころ問題が未解決のままにされて、(恐らく)後に解決されるだろうな、という構成がミステリー的。現実と同質の社会問題を、違和感なくファンタジーの世界に組み込んでいるあたりも、並のファンタジーじゃないですね。
読了日:05月16日 著者:宮部 みゆき

ブレイブ・ストーリー (下) (角川文庫)ブレイブ・ストーリー (下) (角川文庫)
[★★★★☆]中巻で張った伏線を次々に回収しつつ、ラストへ向けて、1つずつテーマをクリアさせていく緻密な構成がすごい。宮部みゆき、ゲーム脚本家もいけるんじゃないか、と思ったのは私だけではないはず。複数のテーマが凝縮した作品なので、映画よりもゲーム向きじゃないかな。テーマがダークという意見もあるようだけど、今どきの小学校高学年くらいなら、ちょうど良いと思う。それにしてもカッツ、格好良いね。ベルク・カッツェから名前をもらったと邪推してみた。
読了日:05月15日 著者:宮部 みゆき

ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)
[★★☆☆☆]現実世界の物語があったのですね。この現実世界のストーリーがあるから、ファンタジーの世界にある種の説得力というか、厚み、重みや主人公の必死さが出てきている。このアプローチはエンデの名作「果てしない物語」と同じだけど、読みやすさと現実世界のストーリーで考えると「ブレイブ・ストーリー」の方が好きかな。
読了日:05月12日 著者:宮部 みゆき

山伏地蔵坊の放浪 (創元推理文庫)山伏地蔵坊の放浪 (創元推理文庫)
[★★★☆☆]さすが有栖川という感じの完成度の高いミステリ短編集。短編ミステリの場合、短さゆえに可能性を絞り込ませるのが難しいのだけれど、どの作品もうまいことデータが積み上げられて、犯人当てに至っています。有栖川作品はロジックの完成度が高いので安心して読めますね。論文並みの解説もミステリ好きには見逃せない。
読了日:05月08日 著者:有栖川 有栖

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
[★★★☆☆]いいですね。甘かった春期から、少しく苦くなってますます青春!って感じです。古典部シリーズよりも、青臭くって好感が持てます。この微妙な距離感は誰しも身に覚えがあるよね。続きも気になりますが、やっぱり二人の出会いや前日譚の方が気になる。作品化されないかな。
読了日:05月06日 著者:米澤 穂信

百万の手 (創元推理文庫)百万の手 (創元推理文庫)
[★★☆☆☆]初畠中恵。大風呂敷を広げすぎた感じはしますが、チャレンジングで嫌いではないです。謎解きよりもテーマそのもの、主人公の成長、冒険譚としての色が濃くて面白いので、ミステリーにしなくても良かったかと思います。今度は時代ものも読んでみます。
読了日:05月05日 著者:畠中 恵

GREEN―農家のヨメになりたい (3) (講談社コミックスキス (337巻))GREEN―農家のヨメになりたい (3) (講談社コミックスキス (337巻))
[★★★☆☆]キャラの濃い農村だ。
読了日:05月04日 著者:二ノ宮 知子

GREEN―農家のヨメになりたい (4) (講談社コミックスキス (349巻))GREEN―農家のヨメになりたい (4) (講談社コミックスキス (349巻))
[★★☆☆☆]オゲレツに終わった...。キレイに終わらせても良かったと思う。ま、らしくて良いか。
読了日:05月04日 著者:二ノ宮 知子

GREEN―農家のヨメになりたい (1) (講談社コミックスキス (263巻))GREEN―農家のヨメになりたい (1) (講談社コミックスキス (263巻))
[★★☆☆☆]おたんこナースに近い。わこの友達たちはそれで終わり?
読了日:05月04日 著者:二ノ宮 知子

GREEN―農家のヨメになりたい (2) (講談社コミックスキス (304巻))GREEN―農家のヨメになりたい (2) (講談社コミックスキス (304巻))
[★★★☆☆]だんだんはまる。現実の農村イメージを少し変える。少しね。
読了日:05月03日 著者:二ノ宮 知子

透明人間の納屋 (講談社ノベルス シC- 26)透明人間の納屋 (講談社ノベルス シC- 26)
[★★★☆☆]改めて思う、島田荘司の巧さ。このネタとトリックで、ミステリー以上のきっちりと読ませる本として成立させてしまっている。時事問題を取り込みつつ、質の高いミステリーに仕上げられる人は、島田荘司以外に現在いない。
読了日:05月03日 著者:島田 荘司

ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件 (創元推理文庫)ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件 (創元推理文庫)
[★★★☆☆]作者が楽しみながら書いたことがよく分かる、非常にクオリティの高い"同人小説"。なので、北村薫好きよりも、クイーン好き向け。北村作品として期待すると肩すかしなので要注意です。それでも充分面白いので、この路線もありなんじゃないかと思います。それと無性にクイーンの国名シリーズを読み返そうか、という気になる作品です。
読了日:05月02日 著者:北村 薫

読書メーター

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: 9月に読んだ本のまとめ
: 6月に読んだ本のまとめ
: おすすめミステリー/絶対お薦めの13冊

4月に読んだ本のまとめ

読書メーター

自分の読書記録を公開できるWEBサービス<読書メーター>で作った2009年4月に読んだ本のまとめです。

先月読んだ本は14冊でした。

4月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:5668ページ

クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)
[★★☆☆☆]初西尾維新。玖渚のセリフ以外は比較的普通だったので拍子抜け。もっとカタストロフィなのかと勝手に思ってたのは、予断していた自分の失敗。まだ売れっ子作家の理由を掴んでいないと思うので、もうちょっと読んでみる。
読了日:04月30日 著者:西尾 維新

さよなら妖精 (創元推理文庫)さよなら妖精 (創元推理文庫)
[★★☆☆☆]回想シーンはマーヤという異邦人を絡めた高校生の日常譚として、楽しめる。が、マーヤ自身の謎、主人公の憧憬などトータルで見ると作者のマスターベーション的作品に感じる。そこが青春ミステリたる所以だと言われてしまえば、それまでだけど。ただこの作者にはますます興味が出てきました。
読了日:04月28日 著者:米澤 穂信

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
[★★★☆☆]一番の謎は小佐内さんと小鳩くんの関係ですね。各作品の謎解きよりも、よっぽどこの二人の前日譚の方が気になります。ミステリと2人の日常がほどよくミックスされていて次作も気になりますが、タイトルがちょっと甘過ぎます。
読了日:04月26日 著者:米澤 穂信

白銀を踏み荒らせ (幻冬舎文庫)白銀を踏み荒らせ (幻冬舎文庫)
[★★★☆☆]雫井作品には「犯人に告ぐ」から入ったので硬派な作風だと思ってましたが、「ナン!ディヤネ〜ン」で目が点に。クライマックスの犯人撃破シーンも、ありえへん。だけれども、充分楽しいエンターテイメント作品。女性版ミッション・インポッシブル、ややコメバージョン。
読了日:04月25日 著者:雫井 脩介

探偵倶楽部 (角川文庫)探偵倶楽部 (角川文庫)
[★★★☆☆]面白いですね。探偵を脇役にすることで余計な描写がなくなり、事件の性格が浮き彫りになっています。エリート営業マン風の探偵キャラも妙なリアリティがあります。同一作品を探偵側の視点で見た作品も書いて欲しいなぁ。
読了日:04月20日 著者:東野 圭吾

国境 (講談社文庫)国境 (講談社文庫)
[★★★☆☆]かなりのボリュームにも関わらず、テンポの良さで一気に読み通せてしまう。黒川博行のジメジメした感じが、北朝鮮の荒廃した世界によく馴染む。桑原の粗暴キャラが全編に渡って物語を引っ張るが、脇役たちも単純な描写で性格までも表現されていて、しっかりとした世界観が感じられる。
読了日:04月20日 著者:黒川 博行

ジェシカが駆け抜けた七年間について (角川文庫)ジェシカが駆け抜けた七年間について (角川文庫)
[★★☆☆☆]まだギリギリでミステリーの範疇に引っかかるかな、という微妙な小説。常に新たな道を模索している感のある歌野晶午らしい作品。この人の場合、デビュー作がちょっと酷かった印象が強いので、格段に読める小説家になったという著者自身の成長、行く末の方が気になってしまう。
読了日:04月16日 著者:歌野 晶午

館島 (創元推理文庫)館島 (創元推理文庫)
[★★☆☆☆]主人公からトリックまで、ひたすらノー天気な作品。多分この本はツッコミながら読み進める、ボケ作品なんだと思う。その割に本格推理としての体裁だけは、真面目に整えているので、そのギャップが何とも言えず、妙に心に残ってしまいます。
読了日:04月14日 著者:東川 篤哉

シンデレラ・ティース (光文社文庫 さ 24-1)シンデレラ・ティース (光文社文庫 さ 24-1)
[★★★☆☆]坂木司は女性か?と思わせるような、女子大生の日常と感情描写が楽しい一冊。ひきこもり探偵シリーズに続き、今回も日常の謎(というか歯科患者の謎)を追っています。歯医者さんの世界が丁寧に書かれているので、ヒロイン同様、自分も歯医者嫌いが直りそうな気がしてきます。ついでにブログでお薦めの日常の謎作品をまとめてみました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2009/04/post_161.html
読了日:04月11日 著者:坂木 司

ミステリーズ―完全版 (講談社文庫)ミステリーズ―完全版 (講談社文庫)
[★★★★☆]山口雅也らしい、コリコリに凝った短編集。かつ、ゾンビ探偵でデビューした著者らしく、お遊び要素もふんだんに盛り込まれていて、各作品ごとに違った趣向を楽しめる。作品名が本格ど真ん中っぽい名前なので、確かに本格ものを期待して読むとびっくりかも知れません。特に舌を巻いたのが、ラストの「不在のお茶会」。この手のラストになる作品では、最も自然に導いてくれる論理展開ですね。
読了日:04月08日 著者:山口 雅也

愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)
[★★☆☆☆]誰よりもまずは入須先輩に拍手。結局みんなこの人の手の上。ミステリとしての完成度はいまいちだけど、深く考えずにストーリー展開と会話をサクサク読んだ方が楽しめる。
読了日:04月05日 著者:米澤 穂信

氷菓 (角川スニーカー文庫)氷菓 (角川スニーカー文庫)
[★★☆☆☆]謎が簡単なので本格推理を期待してはいけないけれども、強引に謎にしてしまう点はちょっと面白い。遠く離れた旅路途上の姉からの手紙という展開も秀逸。デビュー作というとことを考えると、その後に発表された作品も期待して読んでみる気になる。
読了日:04月05日 著者:米澤 穂信

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
[★★☆☆☆]一般的な基準から考えると、推理ものとしてはアンフェア。拘るわけではないのだけど、じゃあ他の読み方が出来るかというと、構成が推理ものの書き方になっているので、そう読まざるを得ないようになっている。それも著者の意図したことだろうけど、効果的とは思えない。「推理もの」の枠を広げようという試みか。個人的にはその心意気も含めて、将来に期待。
読了日:04月04日 著者:道尾 秀介

震度0 (朝日文庫 よ 15-1) (朝日文庫)震度0 (朝日文庫 よ 15-1) (朝日文庫)
[★★☆☆☆]県警課長の謎の失踪事件を発端にして、巻き起こる県警首脳陣の権力闘争。腹の探り合い、派閥の切り崩しなど、パワーゲームの醍醐味は伝わってくる。震災との対比もそれなりの効果を上げているが、最後のネタが拍子抜けと言うか尻すぼみと言うか、パワー不足。習作という感じ。
読了日:04月03日 著者:横山 秀夫

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3月に読んだ本のまとめ

読書メーター

自分の読書記録を公開できるWEBサービス<読書メーター>で作った2009年3月に読んだ本のまとめです。

先月読んだ本は21冊でした。

3月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:6732ページ

動機 (文春文庫)動機 (文春文庫)
[★★☆☆☆]初横山秀夫。まるで鉄の塊のような堅さの本。重厚感、安心感はあるが、つけいる隙もないので、飛んでいけない。嫌いではないが、のめり込むことは出来ない気がする。個人的には分かりやすすぎる「動機」よりもアクロバットな「逆転の夏」の方が好み。「ネタ元」「密室の人」はどうしても女性の置き方に共感が持てない。
読了日:03月30日 著者:横山 秀夫
アラビアの夜の種族〈3〉 (角川文庫)アラビアの夜の種族〈3〉 (角川文庫)
[★★★★☆]再読。久しぶりに疲れた。2巻から少し間を空けてしまったせいか、3巻目はちょっとダれました。良い意味でも悪い意味でも読むのに気合いが入る本なので、体調を整えてから読むべきかも。
読了日:03月30日 著者:古川 日出男
プラネテス (4) (モーニングKC (937))プラネテス (4) (モーニングKC (937))
幸村誠、初めて読みました。画力、ストーリー、テーマ、三拍子揃った秀作ですね。他の作品も読みたくなりました。スペースデブリによって引きおこされる事故、事態が実際にニュースになる現実社会ですが、本格的にデブリ回収始めるのはいつになるのでしょう。
読了日:03月28日 著者:幸村 誠
プラネテス (3) (モーニングKC (863))プラネテス (3) (モーニングKC (863))
幸村誠、初めて読みました。画力、ストーリー、テーマ、三拍子揃った秀作ですね。他の作品も読みたくなりました。スペースデブリによって引きおこされる事故、事態が実際にニュースになる現実社会ですが、本格的にデブリ回収始めるのはいつになるのでしょう。
読了日:03月28日 著者:幸村 誠
プラネテス (2) (モーニングKC (778))プラネテス (2) (モーニングKC (778))
幸村誠、初めて読みました。画力、ストーリー、テーマ、三拍子揃った秀作ですね。他の作品も読みたくなりました。スペースデブリによって引きおこされる事故、事態が実際にニュースになる現実社会ですが、本格的にデブリ回収始めるのはいつになるのでしょう。
読了日:03月28日 著者:幸村 誠
プラネテス (1) (モーニングKC (735))プラネテス (1) (モーニングKC (735))
幸村誠、初めて読みました。画力、ストーリー、テーマ、三拍子揃った秀作ですね。他の作品も読みたくなりました。スペースデブリによって引きおこされる事故、事態が実際にニュースになる現実社会ですが、本格的にデブリ回収始めるのはいつになるのでしょう。
読了日:03月28日 著者:幸村 誠
切断 (創元推理文庫)切断 (創元推理文庫)
[★★★☆☆]無駄のない筆致で、ぐいぐい読ませる。淡々と作業を進める犯人の描写に引き込まれる。これまでの作品と違って娯楽色は弱い。ラストを単行本と書き換えているらしいが、この文庫版の終わりの方がすっきりとしてます。
読了日:03月27日 著者:黒川 博行
Story Seller (新潮文庫)Story Seller (新潮文庫)
[★★★★☆]伊坂・本多以外は初体験。米澤作品は伏線が巧妙で、そう来るとは思ってなかった。逆に道尾作品は先が読めすぎた。有川作品は彼女のキャラがとても魅力的。佐藤作品は森博嗣に似たところを感じるが、切れ味が悪い。近藤作品は全体の一部っぽくて、これだけでは面白みがない。伊坂・本多はどちらも想定範囲内の面白さ。本全体としては、同時に収録されることのなさそうな執筆陣を集めたハイレベルな短編集として、希少価値が高い。ブログでもう少し追加レビューしました。http://www.first-priority.yi.o
読了日:03月26日 著者:
月館の殺人 (下)  月館の殺人 (下)  
[★★★★☆]どちらも好きな作家だったので、逆に期待できなかったけど、予想以上のコラボ作品。佐々木倫子らしいボケっぱなしのボケ、綾辻らしい奇想としっかりとした推理要素がどちらも楽しめる。企画担当者に拍手!そしてテツ・トリビアの数々も意外に面白かった。
読了日:03月20日 著者:佐々木 倫子,綾辻 行人
月館の殺人 上  IKKI COMICS月館の殺人 上 IKKI COMICS
[★★★★☆]どちらも好きな作家だったので、逆に期待できなかったけど、予想以上のコラボ作品。佐々木倫子らしいボケっぱなしのボケ、綾辻らしい奇想としっかりとした推理要素がどちらも楽しめる。企画担当者に拍手!そしてテツ・トリビアの数々も意外に面白かった。
読了日:03月20日 著者:佐々木 倫子,綾辻 行人
アラビアの夜の種族〈2〉 (角川文庫)アラビアの夜の種族〈2〉 (角川文庫)
[★★★★★]サ? サフィ? サフィアーン!再読のくせに思わず吹き出すこの語り。ところどころに入る関西弁といい、翻訳という体裁を逆手にとった表現が古川日出男らしい。もしかしたら「奇妙奇天烈、摩訶不思議、奇想天外、四捨五入、出前迅速、落書無用」というフレーズが似合う唯一の本じゃないか?
読了日:03月18日 著者:古川 日出男
アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)
[★★★★★]再読。筆舌に尽くしがたい本とはこれのこと。何がどう違うのか、なぜこんな文章に惹きつけられるのか、皆目不明。何をどう説明すればいいのか分からないが、とにかく読み進まずにはいられない。「夜が朝(あした)に代わり、朝(あした)が夜に代わる。」このフレーズが麻薬的。
読了日:03月15日 著者:古川 日出男
町長選挙 (文春文庫)町長選挙 (文春文庫)
[★★☆☆☆]面白かったので、あっという間に読了した後、伊良部シリーズにちょっと飽きてきたかなと感じる。ただ、"永遠の肥満幼児、伊良部" で保たなくなってきたせいか、これまでの作品とは少しずつ違う展開が出てくるので、多少の新鮮味はある。特に看護婦マユミちゃんがかなりクローズアップされていて、これはこれでアリ。マユミちゃんスピンオフの短編も面白いかも知れない。それと、思わずナベマンに肩入れしそうになるナベマンの人物造詣は見事な創作。
読了日:03月14日 著者:奥田 英朗
コッペリア (講談社文庫)コッペリア (講談社文庫)
[★★★★☆]加納朋子、新境地。倒錯ものを扱ったミステリーでは、倒錯した心理をうまく描いた作品はほとんどないと思ってますが、これは結構ハイレベル。分からないけど、分かるようなボーダーラインぎりぎりの微妙な心理描写が巧みです。それと登場人物のネーミングが抜群にうまいですね。
読了日:03月12日 著者:加納 朋子
レインレイン・ボウ (集英社文庫)レインレイン・ボウ (集英社文庫)
[★★★★★]ソフトボール部のかつてのチームメイトたちが、短編ごとに次々とヒロイン役をバトンタッチしていく珍しい構成の短編集。それぞれの短編は、水たまりに落ちた水滴から広がる波紋のように、影響し合い、全体として大きなひとつの物語が形作られています。各話では、各人物の個性が丁寧に描かれつつ、タイプの違う事件が起きるため、バリエーションに富んだミステリーが楽しめるようにもなっていて、1粒で何度もおいしい作品。短編集という形式の頂点の1つとして、お薦めです。
読了日:03月10日 著者:加納 朋子
螺旋階段のアリス 文春文庫 (文春文庫)螺旋階段のアリス 文春文庫 (文春文庫)
[★★☆☆☆]日常の謎を扱った短編集だけど、謎の向こう側にある人間の欲望や情念に著者のテーマが感じられる。ヒロインが全く登場しない最後の短編などは、登場しないからこそ、ヒロインについて考えさせられる面白い作品。謎解き要素は少ないものの、脱サラした私立探偵という風変わりな主人公が楽しい、身近な探偵ものになっています。
読了日:03月09日 著者:加納 朋子
沙羅は和子の名を呼ぶ (集英社文庫)沙羅は和子の名を呼ぶ (集英社文庫)
[★★★★☆]日常の謎から"異世界"へと踏み込んだ加納朋子のターニングポイント。ここから「ささら、さや」へと繋がっていくんですね。異世界への第一歩としても完成度が高い。"いない人"への思いが切なさを感じるけど、それを包み込む温かさがあって、ふんわりとした気分になれる。冬にお薦めしたい本。...オレンジのなぞなぞ、分からなかった。
読了日:03月06日 著者:加納 朋子
天使の屍 (集英社文庫)天使の屍 (集英社文庫)
[★★☆☆☆]核心である"理由"がどうも腑に落ちない。喉にささった骨がいつまでも取れない感じ。この読後感が作者の狙いであるなら、見事にはまっているとも言えるが、それにしてはラストが前向きすぎる。作品全体のベクトルを明確にするために、別のラストの方が良かったのではないだろうか。
読了日:03月05日 著者:貫井 徳郎
つめたいよるに (新潮文庫)つめたいよるに (新潮文庫)
[★☆☆☆☆]初恋、恋愛、別れなどを織り込んだ幻想的な連作「つめたいよるに」と、料理やお菓子、食事や給食などの場面が登場する食べものの連作「温かなお皿」という2つの連作からなる短編集。「温かなお皿」の方は正直なところ、何が面白いのかさっぱりわかりません。「つめたいよるに」に収録されている、女性から蛇に、そして次々と別の動物へと変化する「いつか、ずっと昔」は好きかな。貝になって夫の貝に殻をかちゃかちゃぶつけて甘えるなんて、かわいらしすぎる。
読了日:03月03日 著者:江國 香織
死神の精度 (文春文庫)死神の精度 (文春文庫)
[★★★★☆]再読。伊坂作品の中では、主人公の設定以外は最も忠実に人間の世界を描いている。そういう意味で、人間の世界を最も遠くから観ている作品だと思う。人の滑稽さや欲望が次々に浮き彫りにされ、ひたすら苦笑いさせられるけど、最後の調査対象のおばあさんに救われる。角砂糖をひとつだけ入れたエスプレッソみたいな後味。
読了日:03月01日 著者:伊坂 幸太郎
てるてるあした (幻冬舎文庫)てるてるあした (幻冬舎文庫)
[★★★★★]ここのところたて続けに加納朋子を呼んでいましたが、本当に加納朋子作品の魅力を発揮していると感じたのがこの1冊です。もちろんデビュー作の「ななつのこ」をはじめ、その他の作品も"加納朋子"ワールドに浸れる珠玉の数々ですが、とりわけ「てるてるあした」の中のひとつひとつの出来事が織りなす日常的世界が、小さく強く光っているような感じがします。WEBでロングレビューしています。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/200
読了日:03月01日 著者:加納 朋子

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2月に読んだ本のまとめ

読書メーター

自分の読書記録を公開できるWEBサービス<読書メーター>で作った2009年2月に読んだ本のまとめです。

先月読んだ本は22冊でした。

2月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:7842ページ

パワー・オフ (集英社文庫)パワー・オフ (集英社文庫)
[★★☆☆☆]再読。15年前にこの作品を描けるという著者のコンピュータに対する先見性には目を見張るものがある。現在となっては、ラストで提示されるウィルスのイメージも使い古されてしまった感がある。当時であればコンピュータ・ウイルスや人工生命の入門書として良かったと思う。物語としては盛り上がりに欠けていて、やや平板。
読了日:02月27日 著者:井上 夢人
バスジャック (集英社文庫)バスジャック (集英社文庫)
[★★★★☆]となり町戦争に続いて三崎亜記2作品目。読んでいて思い出したのが、安部公房の不条理ワールド。但し決定的に違うのが主人公の体感温度で、安部公房作品では主人公が足掻きもがき続けるのに対し、三崎亜記作品ではその不条理さをあるがままに受け止めている主人公がいる。その温度差はそのまま過去と現在の、日本人の社会観を表しているように思う。個人的趣味としてはトマソンに無理矢理意味を持たせた「二階扉をつけてください」がツボ。「送りの夏」で提示されている故人との別れの形式は考えさせられるものもあって、最も心に残る
読了日:02月26日 著者:三崎 亜記
いちばん初めにあった海 (角川文庫)いちばん初めにあった海 (角川文庫)
[★★★☆☆]二人の女性の短編2つが組み合わせられた作品。表題作の「いちばん初めにあった海」は大島弓子の漫画作品に近いものを感じる。両作品に登場する人物が出てくるけど、それぞれ完全に独立していて、併せてひとつというものでもない。そういう意味ではこれまでの短編集とは違った構成。それでも加納朋子は加納朋子、各登場人物へのまなざしや、海や樹木と言ったモチーフに込められた生命観が心地よい。
読了日:02月26日 著者:加納 朋子
迅雷 (文春文庫)迅雷 (文春文庫)
[★★★☆☆]大した理由もなく転がり始めてしまった雪玉が、よくあるマンガやアニメのようにどんどん大きくなって...。テンポの良さ、大阪弁の掛け合い、丁々発止の騙し合い、登場人物のキャラ立ちとこの人の作品には外れがない。解説にもあったが、落語的な人の可笑しさというものが滲み出ていて、宮部みゆきの時代ものに近しいものを感じる。現代を舞台にしたこうした話しを描けるのは貴重。もっと読まれてもよい作家だと思う。
読了日:02月24日 著者:黒川 博行
ガラスの麒麟 (講談社文庫)ガラスの麒麟 (講談社文庫)
[★★★☆☆]いなくなった少女と、ここに生きる女性の物語。著者の作品としては、初めて殺人を扱った作品かと思われる。短編はシンプルで説得力もあり、流石。だが最終章で語られる少女と女性の物語は幾重もの半透明なオブラートにくるまれた感があり、半ば幻想か神話を読まされるかのような曖昧さが残る。特に少女と犯人、女性と犯人の物語が描かれていないことがその最大の理由だが、その物語こそがこの事件の"核"となった部分のはず。その物語を描ききればもうひとつ上の作品になったと思うと、残念な作品と言わざるをえない。
読了日:02月22日 著者:加納 朋子
the TEAM(ザ・チーム) (集英社文庫)the TEAM(ザ・チーム) (集英社文庫)
[★★☆☆☆]単なるエンターテイメントでは終わっていないけど、踏み込んでもいない。どちらかというと"ほっと息抜き"系。「風が吹いたら桶屋がもうかる」の方が脱力しきっていて息抜き系としては好き。 にしても、賢一君の調査能力がドラマ"24"なみに高い。彼をメインに据えて一本描いても面白そう。
読了日:02月21日 著者:井上 夢人
魔法飛行 (創元推理文庫)魔法飛行 (創元推理文庫)
[★★★★☆]「ななつのこ」同様、短編とそれらをまとめる最終章という構成だけど、全編をまとめあげるという意味ではこちらの方がよく出来てるかな。今回は全編に渡って"手紙"というスタイルで、ヒロインと"探偵さん"の関係がより濃く滲み出してる感じ。表題作の「魔法飛行」を含め、作品全体を貫いているメッセージにとても夢があり、「ななつのこ」とはまた違う魅力になっている。有栖川有栖の解説も、当を得ていて、これ以上ない解説かも。「ななつのこ」未読の人には大きなネタバレがあるので、間違っても「魔法飛行」から読まないように
読了日:02月20日 著者:加納 朋子
ななつのこ (創元推理文庫)ななつのこ (創元推理文庫)
[★★★★☆]確かに、北村薫の「円紫さんと私」シリーズを彷彿とさせますね。特に何気なく語られる家族のエピソードや、ヒロインの他愛もない空想などサブストーリーの雰囲気がよく似ていて、どちらも家庭料理の隠し味的な魅力となっています。「円紫さんと私」に比べると、時代が下ったのと、文学的蘊蓄が少ないので、より万人に愛されそうな感じ。続きものの、「魔法飛行」も楽しみですね。追記:スイカジュース飲んだことあります。とても「おいしい」からはほど遠かった。
読了日:02月18日 著者:加納 朋子
オルファクトグラム〈下〉 (講談社文庫)オルファクトグラム〈下〉 (講談社文庫)
[★★★★☆]井上夢人、真骨頂。「クラインの壺」や「ダレカガナカニイル」などシックス・センス的なストーリーは流石、うまいですね。ちょっと勿体ないのが犯人との対決があっさりとしていて、犯人キャラも中途半端な感が否めないこと。ところどころに犯人との対決へと向けた伏線らしきものがあるのだけれど、生かし切れず。主人公の特異性と同じくらい、犯人の異常性を際だたせてもよかったと思う。
読了日:02月17日 著者:井上 夢人
記録された殺人 (講談社文庫)記録された殺人 (講談社文庫)
[★★☆☆☆]短編集。短編になっても、きちっと1ピースずつはめて謎を解いていける本格推理に仕上がっています。その他、珍しくホラーじみた作品も収録されています。
読了日:02月15日 著者:岡嶋 二人
ささらさや (幻冬舎文庫)ささらさや (幻冬舎文庫)
[★★★☆☆]綿菓子のように柔らかで繊細で儚げな女性がヒロインの短編集。これまで読んできた本の登場人物の中でも1、2を争うほどか弱く内気で弱気なヒロインが、自らの世界を手探りで広げていく姿勢に小さな声で応援したくなるようなパステルカラーの作品。加納朋子の世界には、小春日和のような独特の色彩感覚がありますね。
読了日:02月15日 著者:加納 朋子
オルファクトグラム〈上〉 (講談社文庫)オルファクトグラム〈上〉 (講談社文庫)
[★★★☆☆]嗅覚が視覚化されて知覚されるという作者の発想にポイント1。どうやって犯人を追い詰めていくのか、下巻に期待なんだけど、下巻まだ買ってない。
読了日:02月15日 著者:井上 夢人
掌の中の小鳥 (創元推理文庫)掌の中の小鳥 (創元推理文庫)
[★★★★☆]謎のひとつひとつに緻密に伏線が張られていて、無駄がない。それでいて物語には鮮やかな彩りがあって、幸せな気分になれる。珠玉という言葉が似合う水晶のような作品。
読了日:02月14日 著者:加納 朋子
火の粉 (幻冬舎文庫)火の粉 (幻冬舎文庫)
[★★★☆☆]じわじわくる恐怖感をどう表現したらよいのか。想像の範囲内で現実に存在しそうな狂気なだけに、恐ろしい。傲慢な愛情ほど怖いものはない。
読了日:02月13日 著者:雫井 脩介
天使が開けた密室 (創元推理文庫)天使が開けた密室 (創元推理文庫)
[★★☆☆☆]ライトノベル・ミステリーと言うジャンルがあるなら、そのど真ん中。深く考えずに読んで、最後にもう一度、頭から読み直してください。
読了日:02月11日 著者:谷原 秋桜子
サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)
[★★★★★]奥田作品の中で最も好き。「どうにかなるさ」というゆるーい前向き感が心を和ませてくれる。読後、西表島に行きたくなるのは必至。
読了日:02月09日 著者:奥田 英朗
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)
[★★★★★]なぜ面白いのか、ポイントを指摘するのは難しいのに、とにかく面白い。穏和な母、生意気な妹、ぼく、壮絶な親父。
読了日:02月08日 著者:奥田 英朗
廃用身 (幻冬舎文庫)廃用身 (幻冬舎文庫)
[★★☆☆☆]ノンフィクションを装ったフィクションとして、リアリティは抜群。衝撃的な内容だけど、現実に則して周辺問題が考え尽くされていて、思わず納得してしまう。提起された問題が問題だけに、簡単に読み過ごせない考えさせられる一冊。読む人を選ぶ本なので、背表紙のあらすじを先に読むことをお薦めします。
読了日:02月06日 著者:久坂部 羊
チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫)チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫)
[★★★★☆]再読。この独特な言い回しが、海堂作品の面白さ。ミステリーとしての強度には欠けるけど、エンターテイメントとしては高い完成度だと思う。かつてない歪な探偵キャラ、白鳥も魅力的。
読了日:02月05日 著者:海堂 尊
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫)チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫)
[★★★☆☆]再読。読み返してみると、ジェネラル・ルージュとは大分筆致が違って、丁寧で分かりやすい。その分勢いが削がれているけど、応募作・デビュー作としてはやはり格段にレベルが高い。
読了日:02月04日 著者:海堂 尊
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫)ジェネラル・ルージュの凱旋(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫)
[★★★☆☆]医療ミステリーから医療ドラマ・エンターテイメントへ転換した感じ。今後のシリーズがどうなるのか、興味が湧きます。この路線の方が筆が生き生きしてる気がするので、この路線でいくのかな。
読了日:02月03日 著者:海堂尊
ジェネラル・ルージュの凱旋(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫)ジェネラル・ルージュの凱旋(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫)
[★★☆☆☆]事件らしきもの起きないね。ミステリーという括りから逸脱し始めてる。
読了日:02月02日 著者:海堂尊

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1月に読んだ本のまとめ

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自分の読書記録を公開できるWEBサービス<読書メーター>で作った2009年1月に読んだ本のまとめです。

先月読んだ本は14冊でした。

1月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:5148ページ

あふれた愛 (集英社文庫)あふれた愛 (集英社文庫)
[★★☆☆☆]4つの小編のうち、最後4品目が一番心に残る。行間から滲む登場人物たちの心情、作者の心情がやるせなく、読み進めるのがなかなかに辛い。
読了日:01月31日 著者:天童 荒太
11枚のとらんぷ (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)11枚のとらんぷ (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
[★★☆☆☆]様々なトリックや形式、スタイルが実験され尽くした感のある現在からでは想像するほかないが、この本が刊行されたときには冒険的な試みとして、かなりの話題作になったと思う。個人的にはもう少し人物像の書き込みが欲しい。
読了日:01月29日 著者:泡坂 妻夫
君たちに明日はない (新潮文庫)君たちに明日はない (新潮文庫)
[★★★★★]作者の懐の深さを感じさせる作品。ヒートアイランドと同著者とは思えない。希有な作家だ。垣根涼介の復活を願わずにはいられない。
読了日:01月28日 著者:垣根 涼介
雨に殺せば―黒川博行警察小説コレクション (創元推理文庫)雨に殺せば―黒川博行警察小説コレクション (創元推理文庫)
[★★★☆☆]端的に、うまい。力の抜き加減も良いし、大阪弁の会話もほどよく面白い。意外な真犯人にも無理はないし、バランスのいい作品。確かに華はないんだけど。
読了日:01月27日 著者:黒川 博行
そして扉が閉ざされた (講談社文庫)そして扉が閉ざされた (講談社文庫)
[★★★★☆]注意してたのに騙された。まだこの手があったかという、本格推理の傑作。
読了日:01月26日 著者:岡嶋 二人
被害者は誰? (講談社文庫)被害者は誰? (講談社文庫)
[★☆☆☆☆]気軽に楽しめる。叙述トリックの入門として良いかも。
読了日:01月25日 著者:貫井 徳郎
虚貌〈下〉 (幻冬舎文庫)虚貌〈下〉 (幻冬舎文庫)
[★★★★☆]痛々しく残酷な物語の中に、どこか清々しさが残る。
読了日:01月24日 著者:雫井 脩介
虚貌〈上〉 (幻冬舎文庫)虚貌〈上〉 (幻冬舎文庫)
[★★★☆☆]タフなストーリー。作風が真保裕一に似ている。孤独な男、まとわりつく人間関係、沈殿する過去。下巻も期待です。
読了日:01月22日 著者:雫井 脩介
二度のお別れ (創元推理文庫)二度のお別れ (創元推理文庫)
[★★☆☆☆]昭和59年、1984年刊行当時であれば、かなり面白く読めたのではないかと思う。残念ながら今となってはちょっとメイントリックが古い。だが身代金強奪のトリックは今でも使えそうだし、そのプロセスの描写も確かなもの。長編になりがちな誘拐事件を扱った作品だが、中編ぐらいの分量にしたおかげで、凝縮された感があり、充分楽しめる。
読了日:01月20日 著者:黒川 博行
神のふたつの貌 (文春文庫)神のふたつの貌 (文春文庫)
[★☆☆☆☆]意欲作であろうことは分かるが、手を出すべきではなかった感じ。やるならミステリーという体裁をとる必要もない。が、読み進めさせられる筆力はある。
読了日:01月17日 著者:貫井 徳郎
誘拐ラプソディー (双葉文庫)誘拐ラプソディー (双葉文庫)
[★★☆☆☆]どのキャラも必死に頑張っているけど、ぬけている。脱力した感じが荻原浩らしい。力を抜いて読める娯楽作品。
読了日:01月14日 著者:荻原 浩
沼地のある森を抜けて (新潮文庫)沼地のある森を抜けて (新潮文庫)
[★★★★★]この手の壮大な物語が好きな人は大友克宏のAKIRAもお薦め。個人的には「生命の偉大な勇気」という想像力に賛辞。WEBでレビューしました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2009/01/post_100.html
読了日:01月09日 著者:梨木 香歩
ギャングスター・レッスン (徳間文庫 か 38-1)ギャングスター・レッスン (徳間文庫 か 38-1)
[★★☆☆☆]独立した1冊とするなら、もっと細かく彼らのレクチャーや生活を書いて、少々偏執的な重厚さを持った小説にしても良かったのではないかと思う。かなり物足りない。
読了日:01月03日 著者:垣根 涼介
螺鈿迷宮 下 (角川文庫)螺鈿迷宮 下 (角川文庫)
[★★☆☆☆]一昔前の推理小説的な終演。医療ミステリー+館ものという感じ。もうしばらく海堂尊を読んでみる気にはなるかな。
読了日:01月02日 著者:海堂 尊

読書メーター

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: 9月に読んだ本のまとめ
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ブクログに"ミニ本棚"のブログパーツ登場

ブクログ

簡単に自分の本棚をWEB上に作れる“ブクログ”に待望のブログパーツが登場していたので、早速試してみました。

ブログパーツはもちろん本棚。 サイズはミニとさらに小さい3列ミニから選べます。

右の画面が本棚の設定画面で、カテゴリーと表示件数、デザインが選べるようになっていますが、デザインはまだノーマルだけです。

ブクログ

設置例は続きに置いておきます。

>>続きを読む "ブクログに"ミニ本棚"のブログパーツ登場"
: :
: 読書メーター用Firefox検索エンジンを作成しました
: 読書メーターに"今読んでる本"のブログパーツが登場
: 読書でつながる"読書メーター"

読書メーター用Firefox検索エンジンを作成しました

読書メーター
何度か紹介している読書メーターという読書SNS サイトで本を検索するためのFirefox用検索エンジンを探してみましたが、なかったので作ってしまいました。

インストールすると、Firefoxから直接検索できます。
こんな感じ。
Firefox用検索エンジン 読書メーター

Firefox2でも3でも動きますよ。

下のボタンからインストールしてください。


尚、製作にあたってはWebOS Goodiesさんのページが大変参考になりました。
意外に手間取ったアイコンのBase64化はBase64 OnlineのというWEB上で変換できてしまってびっくりです。

>>読書メーター
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: ブクログに"ミニ本棚"のブログパーツ登場
: 読書メーターに"今読んでる本"のブログパーツが登場
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昨年の面白かった本 Top10

去年から使い始めた自分の読書記録を残せる<読書メーター>を振り返って、面白かった本Top10を選んでみました。

>>続きを読む "昨年の面白かった本 Top10"
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: おすすめミステリー/絶対お薦めの13冊
: 9月に読んだ本のまとめ
: 6月に読んだ本のまとめ

12月に読んだ本のまとめ

読書メーター

自分の読書記録を公開できるWEBサービス<読書メーター>で作った2008年12月に読んだ本のまとめです。

先月読んだ本は14冊でした。

12月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4592ページ

螺鈿迷宮 上 (角川文庫)螺鈿迷宮 上 (角川文庫)
[★★☆☆☆]姫宮初登場。ハコと二人でこれから看板娘になりそうな予感。
読了日:12月31日 著者:海堂 尊
犯人に告ぐ 下 (2) (双葉文庫)犯人に告ぐ 下 (2) (双葉文庫)
[★★★★★]久々の★5つ。"己の尻尾を噛んだ哀れなドブネズミ"。WEBで一文レビューしました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2008/12/post_93.html
読了日:12月29日 著者:雫井 脩介
犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)
[★★★★★]久々の★5つ。"己の尻尾を噛んだ哀れなドブネズミ"。WEBで一文レビューしました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2008/12/post_93.html
読了日:12月27日 著者:雫井 脩介
さまよう刃 (角川文庫)さまよう刃 (角川文庫)
[★★☆☆☆]少年法問題に取り組んだ意欲作。ミステリー要素が薄く、東野作品として見れば異色作。東野トリックを読みたい人にはお薦めしないが、読み応えはある。
読了日:12月25日 著者:東野 圭吾
告白告白
[★★★☆☆]相互に異相であることを理解できずに、同居してしまうこと。WEBでレビューしました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2008/12/post_92.html
読了日:12月22日 著者:湊 かなえ
黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)
[★★★★★]再読。何回読んでも面白い。クライムものでは今のところNo.1。
読了日:12月19日 著者:高村 薫
熊の場所 (講談社文庫)熊の場所 (講談社文庫)
[★★★★☆]再読。確かにバット男はどこにでもいるのかも知れない。
読了日:12月17日 著者:舞城 王太郎
ストロベリーナイト (光文社文庫 ほ 4-1)ストロベリーナイト (光文社文庫 ほ 4-1)
[★★★☆☆]初誉田哲也。一文レビューしました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2008/12/post_90.html
読了日:12月17日 著者:誉田 哲也
悪党たちは千里を走る (集英社文庫)悪党たちは千里を走る (集英社文庫)
[★★★☆☆]この誘拐トリック、コメディにしたことでちょっと損をしていると思う。シリアスタッチにして、もっと駆け引きを緻密に書き込めば、まるっきり別物になったんじゃないかな。
読了日:12月16日 著者:貫井 徳郎
アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫 き 19-12)アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫 き 19-12)
[★★☆☆☆]にょろ。男としては女性がひどく恐ろしく見えてくるのだけれど、女性の人はどう思うのでしょうか。果たして自分が女性だったら、桐野作品は読み進めることができるのか、大いに疑問。
読了日:12月12日 著者:桐野 夏生
白蛇教異端審問 (文春文庫 き 19-11)白蛇教異端審問 (文春文庫 き 19-11)
[★☆☆☆☆]にょろ。桐野夏生、"苛烈"です。WEBで一文レビューしました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2008/12/post_89.html
読了日:12月10日 著者:桐野 夏生
ぼくのミステリな日常 (創元推理文庫)ぼくのミステリな日常 (創元推理文庫)
[★★★★☆]これを「作者にしてやられる」という。WEBで一文レビューしました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2008/12/post_80.html
読了日:12月09日 著者:若竹 七海
サウダージ (文春文庫 か 30-3)サウダージ (文春文庫 か 30-3)
[★★★☆☆]ヒートアイランドほどの疾走感はないものの、耕一とDDの傷を舐め合う姿には目を逸らせないものがある。柿沢が伊坂作品の黒澤にダブるのはどちらもプロの泥棒だからか。
読了日:12月07日 著者:垣根 涼介
ヴィラ・マグノリアの殺人 (光文社文庫)ヴィラ・マグノリアの殺人 (光文社文庫)
[★☆☆☆☆]ミステリとしてはちょっと焦点が分からないですが、際だったキャラが交錯するさまは楽しめます。
読了日:12月06日 著者:若竹 七海

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東野圭吾怒濤の表彰台独占!

トーハンが2008年のベストセラーを発表しましたね。

文芸部門で東野圭吾が1位〜3位を独占する偉業を達成しています。

その他、今年売れたのはどんな本だったのでしょう。

>>続きを読む "東野圭吾怒濤の表彰台独占!"
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11月に読んだ本のまとめ

読書メーター

自分の読書記録を公開できるWEBサービス<読書メーター>で作った10月に読んだ本のまとめです。11月分から月別の読書グラフがダウンロードできるようになっています。

先月読んだ本は14冊でした。

11月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4936ページ

Classical Fantasy Within 第一話 ロケット戦闘機「秋水」 (講談社BOX)Classical Fantasy Within 第一話 ロケット戦闘機「秋水」 (講談社BOX)
[★★☆☆☆]士郎正宗と島田荘司のタッグは豪華だけど、先が全く見えないので、続きを買って良いのかどうか悩みます。ここからミステリーになっていくのか、それともファンタジーはファンタジーのままなのか。
読了日:11月30日 著者:島田 荘司
キラレ×キラレ (講談社ノベルス (モF-39))キラレ×キラレ (講談社ノベルス (モF-39))
[★☆☆☆☆]何でまだ読み続けてしまうのか、自問自答してみました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2008/12/post_73.html
読了日:11月29日 著者:森 博嗣
月曜日の水玉模様 (集英社文庫)月曜日の水玉模様 (集英社文庫)
[★★☆☆☆]加納朋子初体験。多すぎる偶然。でも別作品に期待はできます。
読了日:11月28日 著者:加納 朋子
ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫)ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫)
[★★★★☆]:月の高村薫と太陽の垣根涼介。WEBで一文レビューしました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2008/11/post_69.html
読了日:11月28日 著者:垣根 涼介
ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)
読了日:11月27日 著者:垣根 涼介
生ける屍の死 (創元推理文庫)生ける屍の死 (創元推理文庫)
ずばり山口雅也は“たわけ者”です。WEBで一文レビューしました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2008/11/post_67.html
読了日:11月25日 著者:山口 雅也
朝霧 (創元推理文庫)朝霧 (創元推理文庫)
「ハヒフヘホ」にこんな使い方があることを知った。解説が素晴らしい。
読了日:11月19日 著者:北村 薫
六の宮の姫君 (創元推理文庫)六の宮の姫君 (創元推理文庫)
<私>、芥川の謎に迫る!文壇ミステリーとでも名付けたくなる異色作。それにしても文学部の人はみんなこんなに読んだ本を記憶しているのだろうか。
読了日:11月17日 著者:北村 薫
夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
読了日:11月16日 著者:北村 薫
秋の花 (創元推理文庫)秋の花 (創元推理文庫)
円紫さん、噺家にしておくのは勿体ないくらいのトラブルシューターぶりを発揮。
読了日:11月14日 著者:北村 薫
慟哭 (創元推理文庫)慟哭 (創元推理文庫)
★★★★☆奇妙なことにこういったスタイルの推理小説は非常に少ない。WEBでレビューしました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2008/11/post_49.html
読了日:11月12日 著者:貫井 徳郎
悪夢のドライブ (幻冬舎文庫 き 21-3)悪夢のドライブ (幻冬舎文庫 き 21-3)
★★★★☆。登場人物の勝利かな、という気がします。WEBで一文レビューしました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2008/11/post_48.html
読了日:11月10日 著者:木下 半太
灰色のピーターパン―池袋ウエストゲートパーク6 (文春文庫 い 47-10)灰色のピーターパン―池袋ウエストゲートパーク6 (文春文庫 い 47-10)
常にアップデートされた最先端のトラブル。WEBで一文レビューしました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2008/11/_iwgp6.html
読了日:11月08日 著者:石田 衣良
空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
再読。誤解を恐れずに言えば、この本の魅力はミステリーではありません。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2008/11/post_43.html
読了日:11月03日 著者:北村 薫

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読書メーターに"今読んでる本"のブログパーツが登場

読書メーター

読書した記録を残しておける本好きコミュニティWEBサービス「読書メーター」に“今読んでる本”のブログパーツが登場しました。

以前に「読書メーター」の要望コーナーから“今読んでる本”のブログパーツが欲しいとリクエストしていたのですが、作っていただいて感謝です。

>>赤星さん、有り難うございます。

早速、サイドバーに表示してみました。

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: ブクログに"ミニ本棚"のブログパーツ登場
: 読書メーター用Firefox検索エンジンを作成しました
: 読書でつながる"読書メーター"

読書でつながる"読書メーター"

読書メーター
自分の読書記録を簡単につけられて、その上記録からユーザー同士がつながっていくWEBサービス<読書メーター>を紹介します。

これまでも読書の記録などを出来るサイトはいくつかありましたが、<読書メーター>が一番手っ取り早く、かつユーザー同士がつながっていくサービスが満載されていて、非常に楽しいWEBサービスに仕上がっています。

>>続きを読む "読書でつながる"読書メーター""
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: ブクログに"ミニ本棚"のブログパーツ登場
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: 読書メーターに"今読んでる本"のブログパーツが登場

10月に読んだ本のまとめ/by 読書メーター

自分の読書記録を公開できるWEBサービス<読書メーター>で作った10月に読んだ本のまとめです。
先月読んだ本は16冊でした。

10月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:5083ページ

空中ブランコ (文春文庫 お 38-2)空中ブランコ (文春文庫 お 38-2)
再読。★★★☆☆。現実の話として伊良部のような精神科医だからこそ、直ってしまうようなこともあるかと思う。ここまで奇天烈な人間いたら、自分なんて大して変じゃないじゃん、という感覚。ま、その場合、かかりつけの精神科医というより知人で充分だけど。
読了日:10月31日 著者:奥田 英朗
風が吹いたら桶屋がもうかる (集英社文庫)風が吹いたら桶屋がもうかる (集英社文庫)
再読。箸休め的な本。サイトで一文レビューやってます。
読了日:10月29日 著者:井上 夢人
グラスホッパーグラスホッパー
再読。伊坂好きでも評価が分かれていますね。伊坂らしい"プロットの妙"というのが、あまりない作品だからちょっと拍子抜けするところはあるかも。でもこのどこか長閑な殺し屋たちの世界観は紛れもない伊坂ワールドだと思います。
読了日:10月26日 著者:伊坂 幸太郎
陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
再々読。パズルのピースがきっちりはまる爽快感。
読了日:10月24日 著者:伊坂 幸太郎
重力ピエロ重力ピエロ
★★★☆☆意外とみんな辛口だ。個人的には夏子さんが好き。
読了日:10月24日 著者:伊坂 幸太郎
モダンタイムス (Morning NOVELS)モダンタイムス (Morning NOVELS)
一文レビューしました。http://www.first-priority.yi.org/~siza/blog/2008/10/post_29.html
読了日:10月21日 著者:伊坂 幸太郎
クレイジーヘヴン (幻冬舎文庫 か 16-4)クレイジーヘヴン (幻冬舎文庫 か 16-4)
☆☆☆☆新しいタイプの主人公。
読了日:10月17日 著者:垣根 涼介
ウルトラ・ダラー (新潮文庫 て 1-5)ウルトラ・ダラー (新潮文庫 て 1-5)
☆これ本当にベストセラー?
読了日:10月17日 著者:手嶋 龍一
ヒートアイランド (文春文庫)ヒートアイランド (文春文庫)
読了日:10月09日 著者:垣根 涼介
午前三時のルースター (文春文庫)午前三時のルースター (文春文庫)
読了日:10月09日 著者:垣根 涼介
真相 (双葉文庫)真相 (双葉文庫)
読了日:10月08日 著者:横山 秀夫
探偵は今夜も憂鬱 (創元推理文庫)探偵は今夜も憂鬱 (創元推理文庫)
意外と面白いけど、作者がどこまで本気なのか、不安になる。
読了日:10月08日 著者:樋口 有介
ぼくの小鳥ちゃんぼくの小鳥ちゃん
小鳥ちゃんはかわいいですが、男的には...。WEBで一文レビューやってます。
読了日:10月03日 著者:江國 香織
きらきらひかる (新潮文庫)きらきらひかる (新潮文庫)
愛情?ではないよね。WEBでレビューしてます。
読了日:10月03日 著者:江國 香織
神様のボート神様のボート
読了日:10月01日 著者:江國 香織
プリズム (創元推理文庫)プリズム (創元推理文庫)
ミステリオタクだ、と自認している人にならお薦め。
読了日:10月01日 著者:貫井 徳郎

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: 9月に読んだ本のまとめ
: 6月に読んだ本のまとめ
: 5月に読んだ本のまとめ

自分の本棚をWEB上に作れるサービス "ブクログ"

ブクログ
数年前から使っているんですが、本を登録してWEB上に自分の本棚を公開できる“ブクログ”というWEBサービスがあるので紹介します。

>>続きを読む "自分の本棚をWEB上に作れるサービス "ブクログ""
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: ブクログに"ミニ本棚"のブログパーツ登場
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: 読書メーターに"今読んでる本"のブログパーツが登場

8月に読んだ本のまとめ/by 読書メーター

読んでいる本、読んだ本の情報を登録しておけるWEBサービス<読書メーター>で先月読んだ本を一発でまとめてくれるサービスが始まったので、早速使ってみました。
私が8月に読んできたのは全部で9冊でした。

8月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:3041ページ

扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫 い 17-1)扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫 い 17-1)
読了日:08月31日 著者:石持 浅海
ガラス張りの誘拐 (角川文庫)ガラス張りの誘拐 (角川文庫)
読了日:08月28日 著者:歌野 晶午
容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)
間違いなく、東野圭吾の代表作。これからは東野圭吾の評価を改めなくては。
読了日:08月25日 著者:東野 圭吾
噂 (新潮文庫)噂 (新潮文庫)
看板に偽り無し、というか帯に偽り無し。
読了日:08月24日 著者:荻原 浩
オーデュボンの祈り (新潮文庫)オーデュボンの祈り (新潮文庫)
読了日:08月17日 著者:伊坂 幸太郎
砂漠(Jノベル・コレクション) (Jノベル・コレクション)砂漠(Jノベル・コレクション) (Jノベル・コレクション)
ハードカバーも持ってたのに誤って購入。でも面白かったので良し。
読了日:08月14日 著者:伊坂 幸太郎
彼女はたぶん魔法を使う (創元推理文庫)彼女はたぶん魔法を使う (創元推理文庫)
読了日:08月13日 著者:樋口 有介
悪夢の観覧車 (幻冬舎文庫 き 21-2)悪夢の観覧車 (幻冬舎文庫 き 21-2)
エレベータには負けるけど十分面白い。
読了日:08月06日 著者:木下 半太
悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫 き 21-1)悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫 き 21-1)
お薦め。電車の中で吹き出しそうになった。
読了日:08月04日 著者:木下 半太

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: 9月に読んだ本のまとめ
: 6月に読んだ本のまとめ
: 5月に読んだ本のまとめ

50代の人たちも本からインターネットへ?

「読書」についてのアンケートで意外にも50代の人たちの活字離れが進んでいるようです。

この一ヶ月の間に読書をしていない人の理由として、テレビやインターネットの方が面白いと回答するのが特に50代の間で高かったそうです。何となくイメージとして「若年層の活字離れ」などと言うメディアに出てくる言葉から、10代、20代の人の方がテレビやインターネットを好んでいそうですが、実際にはそうでもないのかも知れません。若い人と違ってようやくネットに順応してきた、或いはそういった人々向けのコンテンツがネットにも揃ってきた、というのもあると思います。

色んな考え方のできるニュースだと思いますが、ちょっと意外な結果ですよね。

読書の秋はどこへ?活字離れ進む@イザ!

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